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湯浅 誠

岩波書店

カテゴリー:Book

セールスランキング:1584

税込価格:¥ 777  (定価:¥ 777)

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発売日:2008-04

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カスタマーレビュー

湯浅誠が東京都知事になればいいのに・・・  (2008-09-13)
東大法学部大学院を卒業しながら、弁護士にも公務員にもならず、反貧困活動に全身全霊で取り組んでいる湯浅さんはやはりかっこいい・・・・。

文章を読んでいてぞくぞくします。

そこらの大学教授だとか、評論家が御託を述べるのとは異なり、湯浅さんの文章には最前線でこの国の奈落・誰も見たくない現実と格闘してきた人の強さと優しさがあります。

こういう人こそが日本人の光でありましょう。反貧困ネットワークも「だめ連」みたいなオルタナ系で終わらず、この国の未来とダイレクトにつながる「主流」になって欲しいと思う。

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格差でなく貧困  (2008-09-12)
単なる社会活動の紹介や実例報告だけでなく、社会のセーフティネットのほころびを明確に解説している。すべり台社会の解説は働く人にとって「貧困」が隣り合わせであるということを教えてくれる。

かつて「格差問題」で脚光を浴びた識者の主張が色あせて見える一方、「反貧困」という言葉は非常に鮮やかに感じる。
大切なのは「格差」の偏差値そのものではなく、「格差」の最低値である「貧困」を社会全体の問題として捉えるために、社会構造の変化を考えることだろう。
「働く貧困層」の出現は、社会が持続可能で無い証左と思える。
「格差」のみを論じていても社会の実相は見えない。現在の社会状況を論じるなら本書のように「貧困」を正面から捉えて、社会構造の変化からその原因を求める視点が必要と思う。

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人事ではない  (2008-08-24)
週に数冊の本を読んでいるが、この半年間で最もショックを受けた本。
「反貧困」というタイトルから、政策や利益追求のビジネススタイルを批判する本という先入観を持って読み始めたが、貧困を切り口として今の日本の姿を見せてくれる内容だった。貧困問題は政府の政策が悪いためだけではなく、日本人全員の選択の結果だということが淡々と語られており、貧困が他人の問題で無いことが広く知られる必要があると思った。

そのためにも、特に世論に影響を与える人たちには、是非この本を手にとって欲しいと思うし、そういう意味では「反貧困」というタイトルから先入観を持たれないよう、次の作品は、日本の将来や国力に影響する根本的な問題を論じた内容だと分かるタイトルをつけて欲しいと思う。

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湯浅さんの社会貢献止まりになりそうな内容  (2008-08-11)
貧困問題をより多くの人に考えてもらう為に、今日本が置かれている現状をつぶさに分かり易く書いてはいる。が、湯浅さん自身はお金に執着しない人に思うのは、滑り台のようなこの社会で落ちないためにしがみつく人の気持ちは理解出来ていない。
生活保護とか生活扶助基準とかに対し自己の問題として内包出来ないのは、その金額で生活する自分が考えられないし、許せないことだと考える人がいることを湯浅さんは念頭に置いてないからだ。弱者でもある貧しくて困っている人に、お金に執着しない高い頭脳をもった湯浅さんが手を差し伸べるのは、素晴らしい社会への貢献だと他人事に思う人まで動かせる本になっていない。

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タイムリーな貧困論  (2008-07-11)
この10年間ほどでこの国の貧困は一気に進んだ。貧困はふつう見えにくい。しかし、ホームレス、非正規雇用従業者、生活保護世帯、ネットカフェ難民の増加は顕著であり、貧困のシグナルは点滅している。特別のわけありの人が貧困に追い詰められるのではなく、「今現在就労しているにもかかわらず生活していけない」人が増えてきている。セーフティーネットは三層(雇用ネット、社会保険のネット、公的扶助のネット)がどれも綻んでいる。とくに最後のネットといわれる生活保護のネットが破綻しつつある。ネットは破綻し、それゆえに一端貧困の道に入り込むと最低ラインまですべり落ちていく。著者はこのような社会を「すべり台社会」と命名する。また「溜め(深刻な衝撃の緩衝となるもの)」のない社会と規定する。問題はこの貧困の実態を認めない政府の姿勢、あるいは貧困のなかにある人々を自己責任論でさばく社会の風潮である。貧困という社会問題を解決するスタートラインにさえ立っていないのが日本である。筆者は現状を批判するだけでなく、改善のために反貧困のネットワーク活動(NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」)に取り組んでいる。生活保護申請支援、居場所づくり(相互交流)、憲法25条、生活保護法に照らしての最低生活費を守る闘い(厚生労働省との)等々。その意味で反貧困の広範なネットワークづくりを呼びかける著者の提唱は重く受け止めなければならない。

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