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片岡 義男

角川グループパブリッシング

カテゴリー:Book

セールスランキング:213634

(定価:¥ 479)

価格データ不明

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カスタマーレビュー

「誰か」になることはだんだん難しくなっている。  (2008-08-24)
片岡義男の小説の中で一番好きな作品だ。
客観的にも代表作といってよいのではないだろうか。
片岡義男ぐらい誤解されてきた作家も珍しい。西海岸風の軽くてミーハーな作家と誤解されているのだ。
それは作品の外貌にすぎない。むしろ絶望と放棄と断念の人、というべきなのだ。ただ何に絶望し、何を放棄しているのか、わかりにくい作家ではある。片岡の小説とビートルズの音楽が人に与えるものは似ている。「自由」の感覚なのだが、根底に外部世界の全てを拒絶し放棄するかのような猛烈に激しい感情があり、それが両者に共通する特徴なのだ
他者からの評価や「格付け」、スタンダード(犬の品評会の犬種「標準」)、イデアのようなもの、斯くあるべしといったもの、押し付けられる価値、決め付けられること、根拠のない格律と倫理、他人、社会的地位、勝手に首に掛けられる値札、社会そのもの、規格化された物事の全て、期待されるxx像のようなもの、をすべて拒絶している。何らかの集団に所属することを初めから断念している。
鮎川信夫が増田みず子の作品について「何者かであることよって、値段を付けられ、競売に付されるのが世のしきたりであるとすれば、「私は何者でもない(アイ・アム・ノバディー)という胸底からの叫びは、それこそ勝利の叫びであろう。」と書いていたが、これは片岡の小説がもたらしてくれるものと同じだ。「誰か」である必要はない、という無際限な解放感を、純文学風に表現するのではなく、音楽のように直接与えてくれる作品である。

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学生の戯言  (2005-08-31)
 読後にネットでW3の相場を調べている自分がいました。
 何の目標もなく大学に入学した私に「旅に出る」という目標を与えてくれた素晴らしい作品です。

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