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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
良かった!!
(2006-01-23)
久しぶりに本当に良い書に出会いました。宮本常一は、有名な民俗学者ですが、その辿ってきた人生については漠然としたものしか知りませんでしたが、よく分かりました。
この書では宮本自身の人間像、生涯について知ることが出来ます。
生き方や人生について考えている人にとってはとても参考になり人生の糧となるでしょう。そんじょそこらの本より数倍意味があります。やはり、その道を歩いて実践して経験してきた人の言葉には力があります。
今までの生き方・暮らし方を少し変えてみようと思いました。

自分の人生を考えてしまいした
(2005-01-23)
民俗学者宮本常一は山口県大島郡の貧農の出身である。この本はその祖父の代から書き下ろされた彼の自伝。自分の祖父や両親、そして故郷、勤め先、やがて旅に次ぐ旅、そして戦争前後半の出来事をまるで民俗事例の紹介をしていくように細かに平静に書いていく。そこから浮かび上がる平凡だったり非凡だったりする人生の豊かさ。柳田国男は民俗学の学問の目的を、たしか「普通の人たちを幸せにする事」に求めていたと思う。実は宮本の採取してきた人生経験と民俗事例は、柳田ができなかった事を実践していたのではなかったか。渋沢敬一という稀有の師匠を得て、宮本はやがて遅咲きの花を咲かす。
宮本は自分の事は誇らない。しかし、回りの人の偉さをかたるとき、それは自分のことをも語っていたのだと私は理解した。特に父親と渋沢敬一のエピソードは感動的である。宮本は大阪に就職で出るとき父親に言われた事を10カ条にまとめている。いや、それは人生訓というものではない。「金があったら、その土地の名物や料理は食べておくのが良い。その土地の暮らしの高さが分かるものだ」といった父親の個性が現れた言葉なのだが、私には一つ一つが、ずしりと来た。
宮本は昭和15年、渋沢敬一に満州行きを止められる。そして昭和19年1月宮本にすでに日本は負けるだろうとはっきり言っている。そしてそのときの混乱の中にあって、「君は戦前見聞したものを戦後につなぐ一つのパイプになるだろう」と励ます。見識の高さ、弟子想いの師匠、凄い。その弟子宮本の昭和20年8月15日は、なんの断絶も生まれず、大阪の食料事情改善のために走り回る事になる。
人は一生の間どのようなことができるのだろうか。この本を読み、しきりとそういうことを考えた。

地道なフィールド・ワークの記録
(2003-03-04)
『忘れられた日本人』などで知られる著者が、自身のフィールド・ワーク体験、柳田国男や渋沢敬三などの恩師への回想をつづった自伝的エッセーです。民俗学というと、柳田国男や折口信夫などのイメージが強いですが、ひたすら地道なフィールド・ワークと実際の体験から生み出される仮説に氏ならではの姿勢が感じ取られます。民俗学の魅力(あるいは苦労の必要さ)を感じさせる一冊です。

