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講談社
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レビュー(Amazon.co.jp)
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???ジャーナリストとして官僚腐敗やメディア問題を中心に執筆活動を続けている著者が、一般国民から見て厚いベールに包まれた年金行政の闇にスポットライトを当て、年金官僚たちの不正と不法を実証的にあぶり出そうと試みた書である。本書は「週刊現代」に2度にわたって連載されたものに加筆・修正をおこなったものである。 ???著者によると我々が納めた公的年金の掛け金に関して、年金制度発足から累計すると総額で実に9兆4000億円もの年金財源が、運用事業の失敗や年金給付以外の目的支出等で失われてきたという。その原因は端的に言うと複雑な年金制度の壁に阻まれた年金利権の構造的問題から生じているという。 ???本書では具体的にその年金利権の構造に鋭くメスが入れられている。年金掛け金が無断で流用されている事例、不明瞭な福祉業務の事務費、グリーンピアの不明朗な用地買収、不可解な年金相談業務に対する支出、無駄な年金広報、天下り官僚を養う財団など著者は綿密な資料と取材により年金行政の腐敗を明らかにしている。 ???これまでの年金行政についての本とは違って、本書では膨大な資料や取材によりわかりにくい年金利権の構造を体系的に数字を使って表すことに成功している。端々の図表や特に巻末資料での年金掛け金の損失についてはただ驚くばかりである。著者が最後にいうように、本書が年金利権の一掃のきっかけになることを望みたい。 (木村昭二) |

カスタマーレビュー ![]()
小泉政権のインチキ政治の本質を抉った緻密な分析
(2006-04-09)
年金は官僚と政治家に食い荒らされており、年金システムが崩壊に瀕している実情について、著者は丹念な取材と分析を通じて明らかにする。年金についての国会審議において、政治家たちが年金を払わなかった事実が分かり、それを小泉首相は「人生いろいろ、仕事もいろいろ」と誤魔化したが、国民は掛け金を支払っているのに、もらえるはずの年金の掛け金は雲散霧消しているのだ。著者が調べた年金資金の行方は、給料から税金のように毎月差し引かれた年金が、役人や政治家の裏金に化けてしまい、年金の実態は利権になっているということだ。四年を費やした取材は充実しているが、汗と苦労の結晶を国民が知ることで、自民党政治の収奪システムを知る必要がある。そしてまやかしに満ちた政治を変えるために、年金加入者ならば自分の権利に関わる以上は、是非とその実態を把握することによって、まやかし政治を克服しなければならないと分かる。

起爆剤になりましたが・・・
(2005-06-03)
年金制度のずさんさを暴露した役割は大きかったとは思うのですが、それにしても取材の質が低かったことが今になって明白ですね。
どんな取材をして「年金財政は危機的状況にない」なんて不思議な結論をつけれたのか。
2005年にもなってもこの作品で公憤を抱いている人は危険ですよ。
これは今となっては稀代のトンデモ本ですので、そういう認識で楽しみましょう。

実証的かつ論理的
(2005-05-09)
資料を拾い、関係者へのインタビューから矛盾を炙り出すという、一見、オーソドクスな取材の繰り返しが、なぜ、年金が崩壊していったのかを、淡々kぁつ雄弁に語ってくれた。

年金を払ったほうがいいの?
(2005-02-26)
本書は今まで明らかにされなかった年金利権の実態に迫っている。その中で筆者は年金利権を一掃しないと、年金自体が崩壊してしまうことを伝えている。マスコミでも多く取り上げられ、注目された一冊であり、本書の出版以降、年金利権の構造はこの本に沿って紹介された部分が多いと思われる。各マスコミの報道ではこの本と類似した指摘を行うようになった。
年金利権とは年金掛け金の無断流用、違法支出を続けて、天下り先の確保や年金官僚OBを養うことに使用されてきた仕組みといえよう。年金官僚は歪曲した説明によって、掛け金を流用してきた。年金の中でも流用されるのは公務員の共済年金ではなく、厚生年金や国民年金である。現在でも共済年金の年金額は厚生年金や国民年金の年金額と比べて20%近く高い。
本書では読めばあきれてしまう年金利権の実態が事例を通して豊富に示されている。これだけの流用があれば、年金に対する不信が増大し、国民の多数が年金を支払わないのも当然だろう。つまり、筆者は年金利権を一掃させることが年金を守る出発点であることを主張するのである。本書の出版以降、小泉内閣下において年金改革が行われたが、今回の改革も年金利権の延命策でしかなく、国民の不信をぬぐえないものだった。あげくのはてに、強行採決まで行う始末。本書を読むことで今回も従来の改革とほぼ同じことの焼き直しだったかと改めて落胆してしまう。

年金問題は体制内の老人と労働組合への処遇問題だ
(2004-10-13)
日本のどこの組織にもある日本の活力をそぐ大きな問題だ。
チェック機能がなく、予算が青天井となった組織はこうまで堕落するものなのか。
老人になってもいつまでも組織に留まり甘い蜜を啜ろうとする天下り問題。これは官僚やノンキャリ関係なく年金に群がる厚生省、社会保険庁の職員の問題だ。年金受給を控え退職金を得て、ローンを返済、子供もひとり立ち。なぜ勤労世代の支払う税金や社会保険料を用いて甘えた老人達を処遇しないとならないのだろうか?
昔から老人はこのように社会に甘えてきたのだろうか?
日産、国鉄、結局は顧客を無視した労働組合のエゴが組織を堕落させた。社会保険庁に寄生する労組を更生させるために民営化は不可欠だ!

