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講談社
カテゴリー:Book
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発売日:2003-11
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カスタマーレビュー ![]()
できないことはない、てなもんや中国
(2004-10-10)
「竜巻で工場が飛ばされたので納品できません」なんて言い訳、昔は本当に使われてたんだと思ってしまった。そんな前著「中国てなもんや商社」の頃から十数年。中国経済ははるかにパワーアップしている。そんな変遷の激しい現在の中国で著者が実際に体験、見聞きしたことをわかりやすくさらっと書いていて、面白く読める。
契約金を払った物件を他の人に売ってしまう大家、契約書を転売してしまう不動産屋...中国ならなんでもありといっためちゃくちゃぶり。どうして中国人はお礼を言わないのか、衛生観念や金銭感覚の違い、「中国は国内に植民地がある国だ」、日本の会社が一番サービスが悪いと思われている理由、等々。私が中国に住んでいたときの体験と重なる部分もあり、とても納得してしまった。
惜しむらくは日本語の語法を多々間違っていて文章がやや雑なこと。そして後半部分のページの多くをSARS体験記に割いていたこと。それは貴重な体験かもしれないが、本の主旨とはかみ合わないのでは?
とはいうものの、日本の様に均一化された社会から比べるととてつもない多様性をもつ中国の勢いをよく伝えている。

HIKARIさん!がんばってください!
(2004-05-16)
谷崎光さんの「中国てなもんや商社」は、商社で営業をしていた体験談をベースに、おもしろおかしく、時には考えさせられる面もあり、キテレツを狙った知る人ぞ知るという傑作品でした。
谷崎光さんの文章は、流し読みするような気軽さの中にパンチがあります。
描かれている内容は、やはり自らがからだをはって体験したものをベースに、庶民的なものや人情味あるもの、またその反面、ドライに論じているところがあります。
そのすべてが個性ある独特の洞察力を持って描かれており、文章表現に一風変わっているところがあり、それがひとつの魅力ではありますが、谷崎光さんの本を読まれるのであれば、まずは第1作目の「中国てなもんや商社」を読んで、谷崎光さんの描写に慣れ親しんでからの方がよいかと思います。
この本「てなもんや中国人ビジネス」は、昨今、中国事情や情勢、庶民生活の本が多数出版されているような専門的に中国というものを分析するというものではありません。
著者自らが中国での大学生活や庶民生活に触れたおり、感じたものなどに、時にはリサーチを行いながら軽く追求するというものです。
したがって、難しいことを抜きに、著者が発信するメッセージを「あー、中国ってこんなところがあるんだ」という風に感じ取っていただければよいかと思います。
将来、谷崎光さんが、どのような作家になられるのか大いに期待しています。次回の著書も楽しみに待っていたいと思います。

北京に行ったてなもんや娘
(2004-03-04)
「てなもんや」娘は、現在北京大学の経済学部に留学中。実際に、中国で暮らして、今まで以上にてなもんやぶりに磨きがかかっています。というか、そうでないと生きていけないんですね、中国って。中国に多少なりとも関心をもってニュースを見ていると、景気のいい話ばかり入って来ますが、この作者は、北京の外資系のホテルに勤める日本人女性の初任給が時給6元(約90円)だったり、アパートを借りようと思えば、大家が契約した物件をほかに転売するというような仁義なき闘いが待っていたり、一筋縄ではいかない中国のエピソードを拾い上げています。この数年で乱立したビルは、まず欠陥があると思った方が良くて、作者の知り合いのマンションはベランダが落ちたそう。でも、てなもんや娘は、中国経済の明るい面でなく、それを支える地方からの出稼ぎ労働者に目を向けます。貧しいことを恥ずかしがらず、あっけらかんと生きている時給3元のお掃除のおねーさんとか。そこで暮らすのは、日本にいるより300倍のエネルギーが必要そうですが、それでもやっぱり、行ってみたいと思ってしまう。相変わらず、一人一人の人物描写が生き生きしておもしろいのけれど、今回は経済学部の学生らしく、多国籍企業と日本企業の進出の戦略の違いなんかにも言及しています。
これから、留学やビジネスで中国進出を考えている人には、ぜひお勧め!現実は厳しいけど、それをはねのけるバイタリティを持った人たちの間で、暮らしてみたい思わせてくれる一冊です。
最後に作者の近影をはじめて見たのですが、てなもんやのイメージとは違った、おっとりした顔立ちの方でちょっとびっくりしました。

