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アイテム詳細

大塚 将司

講談社

カテゴリー:Book

セールスランキング:35261

税込価格:¥ 1,890  (定価:¥ 1,890)

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発売日:2005-06-26

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カスタマーレビュー

日経のドンキホーテ?の独白  (2008-02-07)
高杉良の「乱気流」を読んで、日経新聞の改革のために立ち上がった(社長解任議案を株主総会に提出した)現役部長(当時)のことを知り、その事実関係と本人の思いを知りたいと思い本書を手に取りました。
カバーしている時期、事柄はほぼ「乱気流」と同じですが、当事者本人が実名で書いているだけにその筆致には迫力があります。それだけ、日経新聞とその経営陣に腐敗(というか慢心というか)があったという裏づけでもあり、「クオリティペーパー」を標榜する同紙の体質改善、記事の品質向上を願わずにはいられません(なんだかんだ言っても経済ネタでは他紙よりも先んじている訳で…)。
ところで本書ですが、会社から懲戒解雇されて法廷闘争までしただけあって、かなり感情的な表現が目立ちます。著者の怒りはごもっともですし、一人称で書いた本だから仕方ないのですが、全体的な印象として、「日経新聞社をよくしたい」ということよりも、社長や経営陣を攻撃することのほうが目的化してないか?と思わせてしまっている点が残念です。
「サラリーマン記者」から「ジャーナリスト」に変わる覚悟があるなら、経営陣の腐敗を指摘するのではなく、社内にあっていい記事を書き続ける(部下に書かせ続ける)ことのほうが私たち日経読者にとっての本当の改革のようにも思えたりして…。

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腐敗が進むサラリーマン社会の日本の新聞社の実態  (2006-11-14)
日本経済新聞は日本の「ウォールストリートジャーナル」と自称し、自らをクォリティペー・パーであると誇ってきたが、その実態は幹部による私物化と事なかれ主義に支配され、言論を武器にした報道機関であるより情報サービス会社に過ぎなかった。それまでサラリーマン記者として猛烈に働いていた筆者は、多くのスクープを放って辣腕記者として働いていたが、イトマン事件を契機に日経の内部にカネで動く記者の存在を知り、それが独裁者として君臨していた鶴田社長のスキャンダルを知るきっかけを生み、社長解任を求める行動に駆り立てられたことによって、自分の頭で考え自分の責任で発信するという、本来のジャーナリストにと脱皮するにいたるるまでの記録である。一人の勇気あるジャーナリストが悪戦苦闘の中で、首を切られながらも不正の真相を追及して行く、日本に良くある良心的な内部告発の記録が生まれるが、それが新聞社で起こったことだけに重苦しい気分になる。それでも、こういう良心的な日本人がいるがゆえに、日本はまだ亡国のどん底に沈みきっていないけれども、日経新聞における筆者の孤軍奮闘は涙ぐましいほどだった。だが、政界の腐敗はこの日経新聞の数万倍だということを知れば、鶴田社長の数百万倍も悪の小泉純一郎を放置し、その後継者の安倍晋三を取り巻くオベンチャラ組みに対して、大塚記者のように大掃除を試みる政治家がいない事実は、何とも情けないことだと思わずにはいられない。いずれにしても、日本がいかに腐り切っているかという事に関して、ジャーナリズムの世界における魑魅魍魎を明らかにしたという意味で、日本人が知らなければならない体験的な告発録である。未来の収入よりも目の前の不正に対して蛮勇だといわれても挑んだ、ジャーナリストの原点を求めた著者に声援を送りたい。

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確かにペンは剣より強かった  (2006-10-22)
 自らを「クオリティーペーパー」と自称する新聞社の
実態は惨憺たるものだった。

 それに一人立ち上がった男(著者)と第4の権力と称される
大新聞社の戦いの記録です。

 会社の内部腐敗自体は取り立てて珍しいものではありません。
程度の差こそ有れ何処の会社でも官庁でも行われているのが実情。

 日経の場合はそれの度が越しすぎた事と、人様に意見して
おきながら(その意見もあちこちを向いて一貫性がない)自分の
ところも旧態依然の事なかれ主義が蔓延し、それ故に一部重役に
よる会社の私物化を許してしまったのです。

 ジャーナリズム=正義や真実の報道、では無いことは今では
誰もが知っている「悲しい」事実ですが、それでも(マスコミによる)
各種調査だと新聞が一番信用できるメディアとして一般庶民には
認知されているのです。

 それに(理由はどうで有れ)答えようとした人がいた。
この本はそんな荒れ地に咲いた一輪の花。せめてもの救いです。

 ただ『メディアの支配者』にこの本が及ばない点は「では、どうして
日経では自助能力が機能しなかったのか?」換言すれば何故、著者曰く
「田舎のガキ大将」である鶴田元社長が日経という大企業の社長(役員)に
なれたのか?そしてそれを周りは何故許したのか?

 ・・・という点を解明していないのです。
この本は汚れた会社とそれを憂う人の戦いの記録なので、それは不要と
判断されたのかも知れません。
ただ、病気はいきなり発症するわけではありません。
そこに至るまでの過程が有るのです。

 そこまで踏み込んでいたらより強烈な本になったと思うので
その不足が残念でなりません。

 しかし、自分が同じ状況に立ったとき(サラリーマンなら程度の差
こそ有れ同じ様な経験はあると思います)立ち上がることが出来るか?
それを問われると私は何も言えない。

 それだけでも著者には頭が上がりません。

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サラリーマン・ジャーナリストの勇気  (2006-09-20)
本ページの「商品の説明」にかなり詳しい荒筋が載っているので、内容を改めて説明することは省く。本書を読んで愕然とするのは、やはり日本のジャーナリズムの腐敗の実態を当事者(しかも著者は日経のエース的存在なのだ)の口から聞かされることだ。"社会の木鐸"という言葉は死語になってしまったのであろうか。暗澹たる気持ちになる。

そして、自分の身を賭して、自社の上層部の腐敗を暴き、かつ告発した著者の勇気とジャーナリストとしての矜持には感服した。この決心をするまでには、かなりの逡巡があったと思う。私もサラリーマンなのでこの間の葛藤は良く理解できる。こういう人だけが、ジャーナリストになれば良いのに、きっと記者もみんな単なるサラリーマン化しているのだろうな。

しかし、著者のような人が居てくれるだけでも、僅かながらも希望が持てる。我々も新聞、TV等のマスコミが発する情報を鵜呑みにせず、裏を読む力と習慣を身に付ける必要があると感じた。

このレビューを書いていたら、「飲酒運転撲滅キャンペーン」の記事を書いていた朝日の記者が、飲酒事故を起こしたというニュースが入ってきた。ジャーナリストに正義感を期待するのは無理なのだろうか ?

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堕落した日本のジャーナリズムの実態を抉った快著  (2006-02-21)
日本のジャーナリズムが権力に追従する翼賛メディアであり、自己批判や自浄能力がないことを指摘する点で、本書は朝日新聞を告発した「夜明け前の朝日」(鹿砦社)や、読売新聞と朝日新聞の問題点を抉り出している「朝日と読売の火ダルマ時代」(国際評論社)と並んで、現代日本のメディアの欠陥を明らかにした名著である。特に、鶴田社長の独裁支配と不正隠蔽に対して、部下として告発した勇気は日本のジャーナリストの鑑である。この記者魂を使って、小泉政治についての告発をしたならば、『洛陽の紙価』が高くなるような傑作が、誕生するのではないかと期待したい。

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