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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
日本の安全意識の非常識
(2008-10-18)
「借りたカネは返すな!」の本で有名になった著者が、アメリカ滞在経験を生かして日本の安全意識の非常識を突いた書だ。
いきなり住民票無登録のススメが載っていたりする。住民票が無ければ本人なりすまし犯罪への予防になるし、不意に襲ってくる民事裁判を防ぐこともできるという。アメリカ式の陪審員制度が採用されて、これから民事裁判がバンバン起こされる世の中が予想されるだけに興味深い。住民票が無いことのデメリットは、国民健康保険証が無効になることだが、それさえも病院に行く前に住民票を一時的に登録すればいいだけだという。
ただ、税金の問題など他にも住民票が無いことゆえのデメリットは存在しそうだが、あまり言及はない。ここはちょっと鵜呑みにはできない部分である。
また電子マネーのバカバカしさを企業の都合から解釈して、説明している。消費者の囲い込み、プリペイドによる現金先盗り、この企業側のうまみを考えたら、電子マネーなんか持てないという。プリペイドと言えば、商品券は実に5%が使われないで破棄されてしまうのだという。5%の利益といったら膨大なものである。
最後に著者は不動産投資家としての経験から、家は70年以上持つアメリカ工法にすべしという。アメリカ工法が70年持つというのは初耳だが、日本の住宅がマンションも含めて30年しか持たないのは情けない。一生に2度の買い物。それに金利を考えると1億以上の出費なるという。しかし70年持つ家であるならば、30年で転売するときに逆に3倍に上がっているという。この選択の差が人生の大きな分かれ目として、人に大きくのしかかってくる。
全体として、著者の言うことをすべては鵜呑みにはできないが、いかに日本人が安全面で腑抜けになってしまっているかという、子気味良い警鐘となっていて、自分の生活観を改めて見直すきっかけになるかもしれない。

解釈学的な批判
(2008-10-04)
部分的な批判をします。
著者は最初のほうのページで、性善説とは次のようなものであると説明します。
すなわち、暴走族のようなものがいて、大人がとやかく言わなくとも、
ほおっておけばいつかは自覚して改善してくれるだろう、というようなものです。
ちょっと待ってください。
それは性善説という言葉の誤用にすぎず、正しくはそれを「放任主義」といいます。
放任主義や、「まあほおっておいてもなんとかなるだろう」といった根拠のない楽観の恐ろしさは全ページを貫いて全く著者の言うとおりなのですが(その点を鑑み、☆4)、
言葉の用法についてはもう少し慎重になっていただきたいです。
性善説ということばのそもそもの端緒となった孟子も朱子が言うには、
人間は基本的に善であるが、何もせずほおっておけば悪を行う(!)ので、諸々の教育が必要だ、というものです。
つまり、決して「ほおっておけば」などというテキトーな態度なのではなく、至極「積極的」なのです!
さらに、今日では「性善説」という言葉の意味は多様になっています。
ですから、せめて「性善説」を語るくらいならば、多様な意味を列挙して、
その中のこれこれを自分は性善説と呼んで批判したい、とまで書く必要があるでしょう。
そうせずにいっきょに「性善説」を否定してしまえば、高邁な意味でその言葉を使うひとに迷惑だと思います。

自分への警鐘
(2005-11-01)
加治先生の本はこれまでも拝読いたしております。「石の扉」はフリーメーソンへの興味を掻き立てられ、わくわくして読みました。先生の著書は、わかりやすく、読みやすく書かれているので、あっという間に本の世界に入っています。今回の「性善説は死を招く」は、いかに、自分が世の中を甘く見ているか、あまりの危機管理の無さに愕然としました。逆に今までよく無事に過ごしてこれたものです。読み終えた今では日本にいることすら、心配になってきました。今の私の生活は、公共料金は自動引き落としですし、印鑑も作り、住民票も登録し、スイカも使えばお財布携帯も使います。ネットで買い物をするとき、カード決済もすることもあります。うわっ、ぞ〜っとしてきました。自分の生活を見直し、改めなくてはなりません。“ゆったり、おっとり”が必要でも、ぼーっとした、おまぬけではいけませんものね。“気づき”が大事なのですね。この本は今の私へ警鐘を鳴らしてくれました。まさに自己防衛意識革命のバイブルです。ありがとうございました。
加治先生のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

私はアマちゃんだった?!
(2005-10-29)
キョーレツにインパクトのあるイラストと、それとはミスマッチな宗教的タイトルに興味を引かれての購入。
しかしながら読み終わった後、真っ先に玄関の「表札」を外しにかかった私です。
日本の家屋ではおなじみの風景「表札」ですが。実は世界の非常識で、とても危険なシロモノだったのです。
他にも「住民票」の恐ろしいデメリット、何気なく書くメールに潜むワナ、増えるカード犯罪。そして官僚や政府がいかにあてにならないものなのか、などなど。語り口は穏やかながら、今までの常識を覆す内容がずらり。
「自分だけは大丈夫」と根拠のない自身を持っていた自分が、実は大変なアマちゃんであることを痛感しました。
ざっと読むだけでも、犯罪や事故に巻き込まれるリスクをだいぶ回避できるのでは?と感じた、サバイバル初心者向け、お勧めの一冊です。

