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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
外交の実態を示した現代国際政治ルポ
(2008-03-04)
北朝鮮への首相訪問を演出した外交官田中均氏と田原総一朗氏の対談で、拉致問題解決はより広い朝鮮半島安定の1里塚、その暁には経済援助があり、双方の利益。相互に利益がなければ外交は成り立たないという外交官の本音が語られています。たしかに、軍事力の無い国の外交的パワーはこれしかないのでしょうが、正義を金で買うことも幅広い国益追求の一環との主張は理論としては理解できるものの感情的には是と出来かねます。このようなギャップを埋めるのは、政治家でもなく外務官僚でもなく、OBたる田中氏本人であるというメッセージで本書は終わるのですが、この当たり前の国民意識との乖離が簡単に埋められるとはとうてい思えません。しかし、昨日の歴史を明らかにした本書は現代国際政治のナマのルポとして大きな価値があるように思えます。
中味的には星4つ、ただ、読後感が今ひとつなのでマイナスして星3つの評価となりました。

大局観溢れる真の外交官像。
(2007-11-28)
世間では外交政策が「評論家」と呼ばれる人間によって感情的に語られているが、
日本を取り巻く国際環境が大きく変化している今こそ、
外交政策を大局的に、かつビジョンを持って能動的に考えなければならない。
この本の中には田中氏が外交官生活の中でいかにして対外政策を合理的に戦略的思考を持って考えてきたのか、またタブーを恐れず国内の既得権益と戦って物事を動かし結果を作ってきたのかが簡潔に描かれている。
世間で散々叩かれたイメージとは全く正反対の、
真に国を想う誇り高い外交官の姿と彼の美学がここにある。

感情ではなく戦略
(2007-10-20)
個人対個人なら感情が優先することも美徳となり有益となるかもしれませんが、国家対国家で感情が先走っては大変な事態となる。故に外交は究極のリアリストによらなければならない。戦略により合理的に進められなければならない。そういうことを比較的記憶に新しい事例で対談形式でまとめられた本書は一読に値する。エモーショナルな芸術家肌の人はどこまでもこの類の主張がなされた本を否定するでしょう。感情を排し合理的戦略に基づく外交を期待する人には大変参考になるものと思います。

日本の利益よりも…
(2007-03-21)
これを読むと、ある程度日本における交渉というものがわかる。
いかに相手の国を喜ばせ、へりくだるか。いかに自分の考えを通す為に政治家をだますのか。
その点、外務省というものが日本国とは無関係の独立行政機関だと考えるとわかりやすい。
田原総一郎の場合は誰と話しても言うことは一緒なので特に意味はない。
結局のところ、日本の外交における利益というものを外務省がすべて代弁しようとするので政治と逆の行為になるということだろう。
おそらく田中氏本人は正しいと思ってやっているであろうことが恐ろしい・・。

外交の奥は深い
(2005-12-23)
毎日新聞、日経新聞の書評に、「自分史を超えた日本外交史であり、田中さんの物の考え方を引き出している。」となっていました。バッシングを受けている時から、どのような考え方をしている人であるのか、興味を持っていたのでこの本を買いました。難しい問題をわかり易く話していたので、外交の複雑な背景を知ることが出来、納得したことが沢山ありました。また、人間の信念の強さを感じ、田中さんへの誤解がとけた気がします。

