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アイテム詳細

立石 泰則

講談社

カテゴリー:Book

セールスランキング:260028

税込価格:¥ 1,890  (定価:¥ 1,890)

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発売日:2006-09-01

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カスタマーレビュー

技術では負けていなかった  (2006-12-31)
 戦後日本を代表する夢の象徴だったソニーに何が起こっていたのか。丹念な取材と技術用語をも平易に解説した好著。創業者であった井深・盛田体制から大賀社長時代に大企業へと変質し、また多くの負の遺産を背負ってしまったソニーを、出井社長はどのように改革して、またどこを改革し切れなかったか。

 95年の時点で出井構想にあったデジタル路線は正しかったし、社内が一丸となればiPodに先を越されることもなかったろう。アナログ技術で成功していたことや、グループに強力なレコード会社(音楽著作権にうるさい、パッケージメディアに拘る)があったことが、逆風に働いた。いわば革新的なソニーも既に大企業病にかかっていたということだ。

 著者はかなり出井氏に好意的だが、大賀前社長(本書では悪代官的に描かれている)と同様に自分も院政を敷いてしまった点や、久夛良木副社長(当時、本書ではやはり権力欲に取り付かれた悪役)の個性を御し切れなかった点は、「甘さ」として批判されてもいる。まるで大河ドラマのような人間臭い社内政治や権力争いはフィクションのような面白さがある。

 業種や会社の規模が違っても、企業人には大変参考になる本。

 日本人としては、世界中を夢中にさせる新製品や技術でソニー神話を復活させてほしいのだが…

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それは、無いでしょう・・  (2006-11-13)
インタビューは、出井ばかり。それも、何度も。片手落ちでしょうが。

久夛良木ではなく、ストリンガー・中鉢体制に委譲したのであれば、全員にインタビューすべきでしょうが?

出井の苦悩?違うでしょ。みんな、苦悩してるでしょうが。

ジャーナリストとしての公平性を、決定的に、完全に欠落してると思います。
それともインタビュー、他の人、門前払い?

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画布に書いた絵を 実行することとは?  (2006-10-30)
 ソニーの経営困難が語られるこの時期に本書を読む機会を得た。

 1995年から始まった出井体制と その崩壊を活写する。思えば その10年余のソニーの毀誉褒貶振りには目を見張るものがある。90年代終わりのソニーは 日本に類を見ない企業グループとして その輝きぶりは凄かったし 2000年代の落ち込みも凄かった。ジェットコースターという言葉があるが 正しくそれにあたる。

 著者は 出井氏に対し 行ったことの是非に関しては きちんと主張しているが 通常低音の部分では 極めて「好意的」に描いていると思う。実際 出井氏が95年頃に語った世界の将来像は正鵠を得たものが多い。今 読んでいても極めて先駆的だったと思う。1995年というと まだ インターネットは アダルトサイトのためにあるかのように言われていた時代だったことを思い出すと 非常に その視野は巨大だったと思う。日本離れしていたと言って良い。

 しかし そこからが人間臭いドラマの始まりである。将来像は描けても それを 「現実」に「執行」していく中で ソニーは 十分日本的な会社であったことを曝け出し 結果としての現在の低迷がある。

 日本の持つ一つの「業」が読める気がした。しかし これからどうなるのか。それを一番楽しみにさせる点でも 本書は優れている。

 

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出井氏の苦悩  (2006-10-04)
 本書を読むまで私は、出井氏をソニーを壊した人間だと考えていた。しかし今は違う。出井氏は苦悩に苦悩の連続を乗り越えた立派な経営者であった。
 大賀氏との負の遺産を順番に解決していくあたりはシビレた。新しいCEOとなったストリンガー氏とのやりとりも実に経営者らしく慎重であった。
 今はお疲れ様でした。と出井氏の労をねぎらいたい。

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まさにソニーのインサイド・ヒストリーだ  (2006-09-18)
かつてのイメージが低迷している感があるソニー。その企業内部の葛藤の歴史を描くことで、その原因を明らかにしている。ソニーでさえ、新たな企業体制への脱皮は容易ではなく、失敗し、過ちを犯し、試行錯誤している様が理解できた。企業、特にソニーのようなインタナショナルな規模に成長した企業では、いかに未来像を描き、その中での企業のあり方、そしていま現在打ち出すべき方針を、適確にタイムリーに行っていかなければならない。それを可能にするのは、企業の理想、DNAであるとともに、経営者となるべきビジネスマンの夢、確信、研究といった間断なき努力に違いない。それも何人もの価値観がぶつかり合い、実現には難渋を極める。経営者の強烈な個性は、生まれるべきして生まれるものだが、あまりにも熾烈な戦いであることがわかった。またインターナショナル企業であるがゆえに、ソニーはインターナショナルな視点で捉えなければならないことも理解できたような気がする。

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