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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
映像化はされないだろうなぁ
(2008-09-07)
執筆されたから12年たって読んでも、違和感のない作品でした。それだけ国の姿勢などが変わっていないということですね。
賛成派、反対派がそれぞれどのように意見を出しているのか、その矛盾点、原発の仕事をしている人たちの現状など単純な問題ではないということを記述してあるので、興味がない人、知らなかった人も意見を偏らされることなく読めると思います。
登場人物が多すぎる点、原発やヘリに関する説明やラストで犯人が投げかけた言葉の意味が、万人に理解できるか疑問が残る点で☆1つマイナス。
それは小説の限界なので仕方ないのでここは映像化といきたいところですが、政治的問題と絡んでくるので実際難しいでしょうね。

男性向き?
(2008-06-30)
東野作品にしては読破するのに時間がかかった1冊。
原因は、科学的、専門的描写の多さと、登場人物の多さでしょうか?
「原発」というテーマに沿って、東野氏お得意の工学系要素をふんだんに盛り込んでドラマは進んでいきますが、その分心理描写が少なく、感情移入しにくいです。
ヘリに残された子供を救出する場面は、息を呑みましたが、そのあとは緊迫感も薄れました。
好き嫌いのはっきり分かれる本だと思います。

便利な生活は二酸化炭素という毒を持つ
(2008-04-24)
「ある朝、航空機工場より1機の新型ヘリが飛び立ち消えた。そしてそのヘリを見に来てた子供もいなくなった。事件発生後、暫くして航空関係者、その子の親のところに犯人から脅迫状が届いた。日本全ての原子力発電所を停止せよ。そうしなければ新陽原子力発電所の真上で待機させているヘリを落とす。同時にヘリの中にいる子供も死ぬことになる。」
序盤は、悪くないのですが、話が面白くなりませんでした。理由を箇条書きにする。@話が単純だったこと。上記のあらすじでほぼ網羅しております。A犯人の動機が薄い。話が長すぎて覚えてないし、存在感がない。B登場人物が多すぎる。
この小説では、犯人の要求に応じるため、一部の原子力発電所を停止させ、その為に政府は国民に対し電気の使用を控えるように呼びかける。工場等も止めるほどの徹底振りだった。これは、世界各国が今行っている地球温暖化防止対策の京都議定書みたいだ。日本は2008から2012年までに1990年比で、CO2を6%削減することになっている。しかし実態は、2005年度で7.8%増加し、2010年の見通しとして、2%オーバーとなっている。便利な生活は二酸化炭素という毒を持っている。それがわかっていながらやめられないのは、我々大人が痛い目にあわないからだ。今の子供たちに住みにくい地球、エネルギー資源の枯渇という負の遺産をもたらしていいのだろうか。ヘリの中の子供を救うために、各々出来ることをやろうじゃないか。

考えさせられる。
(2008-04-06)
盗まれた巨大ヘリが原子力発電所の上でとまった。
犯人の要求は全ての原発をとめること。
要求が飲まれない場合はヘリが原発を直撃することに。
原発の安全性は?国は要求を呑むのか?
最初から最後までの緊迫した空気が非常に面白かった。
最後までどうなるかわからない展開。
犯人は分かるけど動機が最後までわからなく、
続きが気になって一気に読んでしまいました。
今まで原発なんて身近になかったので
生活の一部として考えていなかったけれど
実はとても重要な役割を果たしていることを知った。
放射能が漏れたらどうなるかなどの危険性はもちろん、
それ以上に原発の存在がどう人々の心理を左右するか。
原発の近くに住む人の心理。
犯人を追う刑事の原発に対する心理。
原発で働く人の心理。
一部始終をカメラを通して知る多くの国民の心理。
どれも丁寧に書かれていて、
正しい答えは一つではないのだなと実感した。
読んでいて考えさせられる一冊でした。

理系ぶりを発揮
(2008-01-26)
東野氏が、理系作家ぶりを発揮しヘリコプターや原発の仕組みを解説しつつ、ストーリーを組み立てています。かなり詳しく解説してくれているが、難しい...。
ストーリーは、東野氏ならではのテンポ良いストーリで、ハラハラドキドキさせられたが、犯行動機がいまいちピンときませんでした。

