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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
日本という国を考え直す
(2008-11-07)
福井晴敏氏の長編小説です。
ひとりの防衛大学生の論文から始まるこの話は、防衛省、非公開情報局、アメリカ、北朝鮮の思惑が複雑に入り組み、決して交錯するはずのない人間たちの人生が自衛隊を部隊に入り混じっていきます。
窮地に追い込まれた日本人の見せる勇気、人情、理屈を超越した熱い思いが溢れてくる一冊です。
テロは自分たちにとって無縁なものではない―。平和に浸りきっている私たちの頭を一蹴するものではないでしょうか。
今の世界の在り方、日本の置かれた現状、いつ何が起こってもおかしくないこの世界。私たちひとりひとりが「平和」や「日本」についてもう一度よく考え、何をするべきか、これからどう行動してゆけばいいのか、今だからこそ深く考える必要があると思いました。
また、登場人物の言動についても感動させられます。
それぞれの人生の暗部、寂寥、届きそうで届かない思い。そういったものが関わり合って、彼らの人生を大きく変えていくのです。
涙なしでは読めない、すべての日本人に読んでほしい素晴らしい物語だと思っています。

傑作中の傑作
(2007-09-30)
映画では殆ど描かれていなかったいそかぜ事件前の
例えば田所の描写であるとか、それぞれの所要人物の生い立ちであるとか
いそかぜ事件そのものも然ることながら
そこに至るまでの物語も非常に素晴らしく
映画を見て「ん?」て思った人にも、是非手にとってほしい作品です。
映画を見てからだと、人物が思い浮かぶので読み易くもなると思います。
いそかぜ事件前の描写だけでも物凄い量で
いよいよいそかぜ事件が始まる頃には、艦内の日常が続いてくれれば・・・とも思い
散ってゆく命に悲しくなります。

後半は面白いけれども…
(2007-03-09)
後半の艦内に渦巻く陰謀が見え隠れした辺りは話の中にグッと引き込まれていきました
しかし、本筋に入る前の人物紹介や細かい場面の切り替わりで集中力が切れたりもしました
一人一人の人物像の構築と様々な事情が織り交ざった結果、イージス艦乗っ取りといったところへ行くのでしょうが…
少々長すぎる感は否めません

圧倒的なスケールにびっくり
(2007-02-24)
なかなかリアルで結構おもしろかったです。福井さんは
<ローレライ>なども書いていますが、この作品が一番だと思いました。
映画は、戦闘シーンやアクションシーンは迫力あったのですが、
話の内容がさっぱりでしたけどこの作品はよかったです。

私には合わないなぁ
(2007-01-01)
いまさら「賞を取ったからといって面白いとは限らない」なんて、言うつもりはないけれど、少なくとも私には合わない小説でした。
まず、ディテールが細かすぎ、本筋を追うのがかなりつらかった。
物語の前半で、人物の紹介にかなりのページがさかれており、何度も読むのを止めようと思いました。
第2章の後半(ここまでですでに約200ページ経っている)から、それまであった断片的なエピソードがつながりはじめ、なんとかそこからは、物語の波にのりきれましたが、それでも登場人物の多さと、あまりなじみのない装置・設備の説明や、船内でのパワーゲームのエピソードに邪魔され、一気読みとは行きませんでした。
また、私には、艦長が反逆にいたる感情もあまり納得できるものではありませんでした。
物語の本筋自体はわかりやすく、スリルも楽しめたので、何とか読みきることはできましたが、
私のように「シンプルな筋立てで、主人公に感情移入できるような小説」が好みの人にとっては合わないのではないかと思います。
国防や、自衛隊について詳しい人、興味のある人にとっては、私の感じた欠点が逆に好ましく感じるかもしれません。
まあ、読者を選ぶ小説と思いますので、実物を読んで購入するのがよろしいでしょう。

