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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
蜘蛛の糸のように。
(2008-11-12)
何気ない人間関係・事件が、蜘蛛の糸のように絡まってきて…。百鬼夜行ギャングも徐々に絡み取られていきます。作品中の込み入った人間関係に関係性を見出した時は鳥肌が立ちました。
むっとむせ返る程に、どこを見ても、そこには女性、もとい女がいます。
過去の作品の登場人物も関係してくるところが、京極作品を読む醍醐味ではないでしょうか。
冒頭のシーンの風景描写がとても綺麗で、よく仏頂面と表現される陰陽師の表情がなんとなく柔らかく優しい感じがしました。

家などというものは妖怪と同じだ。名づけなければないに等しい
(2008-10-20)
「あなたの後ろに幾つ骸を転がせば気が済むのです」
と京極堂にいわしめた蜘蛛を名のる女性
女性の眼球に細鑿を突き立て殺害する連続殺人
基督教系全寮制女学校でくりひろげられる背徳の集い
蜘蛛の巣屋敷と呼ばれる旧家での相続争い
連続すると思われる殺人事件の担当になった刑事木場
女学校の調査依頼を受けた探偵榎木津
遺品を査定するために蜘蛛の巣屋敷に招かれた骨董品屋今川
それぞれが、謎をたどるうちに
蜘蛛を名のる女性の目的へと収束していく様が見事です。
たくさんの事象を詰め込んでのまとめあげてあり
読み応えがあります。
「勿論僕は女権拡張論者ですよ」
と答える中善寺が解く
「七夕」の解釈など、
色々な文化と神々、伝説の隠れた意味の数々がとても興味深いものでした。

最高傑作
(2008-01-25)
多くの方のご意見どおり、京極道シリーズの最高傑作だと思います。
女性をテーマにして、ここまで書いてくれました。
陳腐な昔ながらの「男は男」みたいな理屈や「女性は素晴らしい」
みたいな理論に偏らない理論を展開しているのは大人の書物として、
読むに値するものと思います。
ただ、個人的には冒頭にラストシーンを持ってきてほしくなかったですが‥

一番厚く一番読みやすい!
(2007-12-08)
まず自分がこの本を買った理由はそのページ数なんですが
これは厚いことで有名な京極先生百鬼夜行シリーズで塗仏の宴を2冊と考えれば一番厚い!!
しかしそのボリュームとは裏腹に数ある百鬼夜行シリーズの中でもおそらく一番読み易い!
1巻の姑獲鳥の夏から入るよりここから入った方がのめり込めやすいと思います
そう言わしめる理由は2つ
まず読みやすい文章!!
姑獲鳥の夏や魍魎の匣のようなグロい所とか狂骨の夢や塗仏の宴のような超常現象または鉄鼠の檻のような専門用語などのわかりにくい所などが少なくて一介の中学生である僕でさえ
そのボリュームから軽くとは行かないがサクサク読めた
そして理由の二つ目は・・・
良く練り込まれた中身!!
まぁ京極先生の作品は全部練りに練り込まれていて普通の人が読んでも最後の最後まで犯人が解らないようになってはいるんですがこの絡新婦の理はその作品群を遙かに凌駕する練り込まれようだと思います。僕のように捜査能力・推理能力皆無の人間(関口か!!)にはその場その場で一番怪しそうな人間を疑うことしかできなくてどんでん返される度に感動してしまった
作品の冒頭にいきなり犯人が解っているのに犯人が最後まで解らないのは屈辱的でありながら
快感でもありました(自分はMではありませんよ!!
自分的にはこの作品の中では織作茜が一番好きです
あの自分の意見をしっかり持っていてカリスマがあり人の意見に準じないところとか
格好良すぎます!!
また意外と本田幸三も好きです
作品の最初は大ッ嫌いでした。
でもそのうち同情できました(変かな?
後一つ忠告詳しくは言いませんがこの本は絶対塗仏より先に読んだ方がいいです
これは絶対です!!!
まぁまとめると京極作品の中で一番いい作品だと言うことです!!!!!

京極的フェミニズム
(2007-01-19)
京極堂シリーズ第5弾。1,374ページである。考えてみると京極夏彦のこの語り口自体が既に陰陽師である。言葉のワザを駆使して憑き物を落とす京極堂とやっていることは同じだ。喋っているか本になっているかの差だけである。読んでいる我々は皆幾分病んでいて、憑き物落としを必要としてるからして、読後感は憑き物が落ちたような達成感なり大悟なりがあるのだ。このページ数が陰陽師である。これだけ長々とした言葉の連続こそが結界を創り出しているのだ。
複雑に絡み合ったストーリーが最後に一つになる。特に本作は女性が皆光り輝いている。恐るべき筆力だ。

