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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
官兵衛の数奇な運命
(2007-06-15)
黒田如水に囚われの時期があったとは知りませんでした。しかも、肉体に大きなダメージを追うほどの…。如水が頭巾をかぶっている理由を初めて知りました。
第3巻は、如水が入牢するところから、秀吉の播州平定まで。最後のほうでは、四国にまで遠征し、「夏草の賦」での長曾我部を反対の立場からみることができます。
官兵衛が策略家(参謀)ではあっても大名ではないからか、本作でその活躍ぶりはどこか控えめに描かれています。むしろ、官兵衛という主人公を中心におきながらも、そのまわりの武将たちの人間模様のほうが生き生きと(または切なく)表現され引き込まれてしまいます。
全編を通して淡々と書かれた印象を受ける作品です。

天知
(2007-03-14)
この巻は、いわゆる荒木村重が信長に対し、謀反を決心する
ところから描き出し、官兵衛の属する小寺家が毛利家へ再度
傾き、官兵衛は村重の城で入牢させられ、衰弱死をしそうな
ところまで追い詰められ、ややあってなんとか播磨を平定す
るに至るのだが、この読んでいて、故・司馬氏はこの書にお
いて信長という人間を狂人のように描いている。たしかに著
者の言うとおり、信長の虐殺行為というのは、尋常ならざる
ものを感じるが、司馬氏の文言だとまた説得力も増す。さら
に、秀吉の人間性も露骨に描いていて、あさましい部分、素
晴らしい部分、愛憎混ぜこぜで描いている。また敵方の小早
川隆景については、言葉は少ないが、実に高い評価を与えて
いるのではないかと思う。毛利の体質というものを肯定はせ
ずとも、情として好んでいるのかもしれないですね。
主人公たる官兵衛は、実に心の正しい人間として描写され
ています。竹中半兵衛と供に秀吉軍団の知の双璧なのだが、
この二人はずっと秀吉の嫉妬を恐れていたというのは、本書
のみならず各書籍で述べられていること。教養や知性が雲上
ともいえるレベルに達していると、俗物的な心がどこかに消
えてしまうのでしょうかね。しかし、関が原での息子の働き
を起こる晩年。おそらく第四巻をよめば官兵衛を読めば明ら
かになる。のでしょうか・・・。

荒木村重の信長離反から
(2005-12-23)
黒田官兵衛の生涯を描いた小説.第三巻は,荒木村重の信長離反に始まり,主家の小寺家が毛利川へ大きく傾くところから.官兵衛は村重の説得に乗り出すも逆に囚われの身に.村重がなぜ謀反したのか,なぜ官兵衛を殺さなかったか,最後に追い詰められたときの心理状態など,実によく描かれている.また同時並行的に別所氏の三木城包囲もじわりじわりと効果が現れて最終的には降伏.次いで毛利勢との対峙に.小早川と吉川の両巨頭がどのように対秀吉(信長)戦を捉えていたかがよく分かる.外交僧安国寺の活躍も興味深い.

ついに対毛利戦
(2004-04-19)
ついに小早川隆景が秀吉軍、そして官兵衛の前に立ちはだかる今巻。
本作の他の例に漏れず、小早川隆景も、著者の親愛を感じさせる視線で
描かれる。
特に実の兄である吉川元春とのやりとりは、二人とも当代きっての
名将同士ながら、特に元春が隆景を苦手にしている風が微笑ましい。
司馬氏の著作で、こんな雰囲気が続くのも珍しい。
氏自身も、この作品を描くにあたり、義務感も、スランプも、
使命感もなく、純粋に楽しんでいたのではないだろうか?

