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講談社
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カスタマーレビュー ![]()
空白の2日間の行動とは?
(2008-12-01)
梶総一郎がアルツハイマーを患う妻を殺し、自首してきた。殺害から自首までの空白の2日間の行動については梶の胸にしまったままで何も語られない。最後の20ページぐらいで空白の2日間の行動が明らかになりますが、それについてどう皆さんは感じるだろうか?この物語はミステリーというより人間ドラマという感じがしますね。
私の感想は、あの内容についてそこまで引っ張るのかという感じがしました。周辺事実がほとんど語られていないので、ちょっと唐突だと感じました。だから、感動するというよりあっけにとられて頷くだけでした。

ノンフィクションじゃないんだから……
(2008-11-12)
以前の直木賞で何かと話題になった作品です。
構造的欠陥があると言う人もいますが、そんな風には思いませんでした。
実際、可能・不可能、あり得る・あり得ないを論じても仕方ない。ノンフィクションじゃないんだから娯楽小説として楽しめれば良いじゃあないかと。
直木賞の某審査員からすれば、そんな私は見る目が無いのかもしれませんが……
むしろ、事件の核心に関わることですから深くは書けませんけれど、ああいう例外が認められる社会であって欲しいです。
ただ、他の方が書いているようにノンフィクションなら実際あんな熱い検察官やらが存在するのかは疑問。
この作品を読んだあと『それでもボクはやってない』を映画で観て、何とも言えない脱力感に襲われました。
読んでいる間は、作品の世界に没頭できる良い作品です。

最後の最後でやっと見える主人公の人間像
(2008-10-17)
主人公・梶総一郎は現職の警察官でありながら、アルツハイマーの
病に冒されている妻を殺害し自首してきた。しかし、自主は殺害後の
3日後のことであり、その空白の2日間については語ろうとしない。
この本では、空白の2日間をめぐって、基本的には時系列に展開していく。
つまり、梶が逮捕されてから順に接していく、警察官、検察官、新聞記者、
弁護士、裁判官、留置所職員それぞれ1人に焦点を当てて、点と点を
絡ませて線にしていく展開は見事だ。
また各人の立場や思惑を表現し、社会の汚さも描き切っているところに
リアリティーを感じ、各人の人物描写からそれぞれのキャラクターを
感じる。
そんな中、主人公である梶総一郎のキャラクターだけは「空白の2日間」
のせいではっきりしない。本当にいい人なのか、それとも背後に何かを
抱えているのか…
最後の最後で明らかにされる空白の2日間の真実を楽しんでみてください。
難点は、警察内部の描写が詳しいことだ。それが好きな人にはいいが、
私のように知識がない人にとっては分かりづらく、頭の中でシーンが
描けない部分があった。

引っ張りに引っ張った結末は如何に?!
(2008-09-09)
梶聡一郎という現職警部が、アルツハイマーを患う妻を殺害するという事件が起きた。妻殺害の二日後、梶聡一郎は自首したが、この自首までの空白の二日間に何があったのか?これが本作品である。
本作品は、下記に示す6部構成になっており、事件発生から取調→裁判→収監というように物語が進んでいく。
1部:梶を取り調べた取調官の部
2部:事件を担当した検事の部
3部:事件を記事にした新聞記者の部
4部:梶を弁護した弁護士の部
5部:梶の裁判を担当した裁判官の部
6部:刑務所に入った梶を監督する刑務官の部
しかし、徐々に事件に迫っていくというより、最後の6部まで引っ張りに引っ張るという感じである。引っ張りに引っ張った末の結末は、読んでいただくのが良いかと思うが、個人的には、可もなく不可もなくという感じであった。ただ、このような6部構成で作品を書くというところに著者の創意工夫が感じられて、著者の他の作品を読んでみようという気になった。
最後に一言、ちょっと業界用語が多くて、いちいち調べるのが面倒でした。

渋い一冊
(2008-07-12)
ミステリーとして爽快な謎解き、大どんでん返しを期待すると肩透かしを喰らいます。
ゆるやかにストーリが進展し、最後に主人公が黙秘し続けた秘密が、
解き明かされたとき、
「やっぱりこの主人公はいい人だったんだ。」とほのぼのとした
心地よい読後の感想をほとんどの人が持つのでは。
スピード感やハラハラドキドキを求める人には不向きだと思いますが、
読むほどに味がある渋い一冊だと思います。

