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講談社
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発売日:2008-08-12
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カスタマーレビュー ![]()
私に嫌がらせをして喜んでいるだけに見えますよ。
(2008-08-28)
西尾維新の戯言シリーズその3『クビツリハイスクール』。
今回は哀川潤に女子校に潜入し女学生を救出しろというミッションを受けるいーちゃんの話。途中ターゲットの紫木一姫と接触するが、理事長室の扉を開けた瞬間、首がぶら下がっていた・・。
なんというか「これだけ?」って感じでした。
ストーリー的には密室殺人の類いに入ると思うんですが、そのミステリーの要素はとても薄い。ミステリーは二の次三の次でどっちかと言えば侵入者を排除すべく登場する刺客(女生徒)と主人公の攻防戦がメインという印象を受けた。
というか本音で言うと今回の話は一体なにを作者は表現して、なにを伝えたかったのかがわからない。いつものドライブ感の満ちた饒舌な文体は感じられたが、とても虚無的。ミステリの後退がこの作品にどれだけマイナスな要素をもたらすのかを知ったような気がする。ただ、異能バトルという新たな方向性が見えたのも事実。
極端にいえばライトノベルとしては正解、ミステリとしては疑問。
あとがきに「テーマもなければ主張もない」とあるが確かにその通りな本。
ミステリに比重ある作品を次回に期待してます。

『戯言遣い』の本領発揮
(2008-08-16)
『戯言シリーズ』の3作目,02年08月のノベルスの文庫化です.
これまで,ちょっとイメージの掴みづらかった『戯言遣い』について,
本領発揮,面目躍如と言わんばかりの立ち振る舞いが見られる1冊です.
また,作中でのある『アイテム』に引っ掛けた言葉まわしがなかなかで,
韻を踏むなどした,いくつかの章タイトルもあわせて楽しませてくれます.
反面,ミステリはトリックが後日談でさらりと語られるくらいの扱いで,
いわゆる,超人たちの繰り広げるバトルやその能力が前面に描かれており,
1→2作目のときもそうでしたが,それ以上に大きく変わった印象を受けます.
ただ,ヒロインとの掛け合いは楽しいものの,いささかやり過ぎの感もあり,
シリーズのはじまりから『過去』があるように匂わせている主人公についても,
本作でも気になる言動を見せつつ,未だに何も語られないのは不満が残ります….
とはいえ,その主人公について今後を暗示させるような分析がされていたり,
本作の登場人物が,外伝の『人間シリーズ』にたびたび顔を出しているあたり,
単純なボリュームは過去2作の半分ほどですが,『濃い』1冊なのかもしれません.
このシリーズはもちろん,『人間シリーズ』ももうしばらくつづくようですし,
ノベルス版で読みおえている人でも,改めて読み直してみてはいかがでしょうか.
なお,ノベルス版との違いは従来どおり,表紙,前口上,扉絵,アトガキですが,
本作では,さらに目次のページにも大きめのオリジナルイラストが描かれています.
また,文庫版のオリジナルのしおりは,『ある格好』をしている主人公と赤い人です.

