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アイテム詳細

早川 光 橋本 孤蔵

集英社

カテゴリー:Book

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税込価格:¥ 530  (定価:¥ 530)

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発売日:2003-03-04

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カスタマーレビュー

スシ嫌いがスシ好きになったくらいの本  (2007-10-03)
 主人公の海棠きららは、幼い頃に母を亡くし父もいなかったため、老舗の寿司職人であった祖父に育てられた若き寿司職人です。彼女は、祖父が病で倒れた為に、一人で店をきりもりしようとしますが、経験不足からそれもままならず、祖父の紹介で地方の名店へ寿司修行に出ることになります。
 その修業先につくと、そちらの店も閑古鳥が鳴いており、よくよく事情をきけば近くの回転寿司チェーン店の攻勢にさらされて潰れる寸前だとわかります。その寿司チェーン店のオーナーこそがのちのちきららのライバルとなる坂巻慶太という寿司職人です。絶対的な腕をもつこの職人と勝負したきららは、奇跡的な勝利を得たことで、かえって鮨の道の奥深さを知り本格的な料理人への道を進み始めます。またまさかの敗北を喫した坂巻も、ふたたび徹底的な修行へと向い、この二人のライバルのぶつかり合いが、やがて鮨の世界全体をまきこむ寿司バトルへと繋がっていきます。
 こうやってストーリーだけを書くと少年物の典型パターンのようで、考えてみれば確かに寿司を通じての戦いの連続です。しかし、この「きららの仕事」という作品は絵柄の助けや主人公のキャラクターもあり、けっこうドロドロした話やアクの強いキャラクターが出てくる割にはさわやかな作品に仕上がっていて、一気に読ませます。物語後半に入ってからは、きららにとっては結構つらい戦いが続きますが、それでもそのどこか清々しいようなさっぱり感はなくならないので、けっこう意識的にそうしているのでしょう。
 また、うんちくも美「味しんぼ」なみに出てくるものの、押し付けがましさがなく、そのあたりもさっぱりとして美味しさをいかに伝えるかというところにポイントを置いているようで、それが僕みたいな寿司に興味がなかった人間にも鮨を食べてみたいなと思わせる要素となっているのではと思われます。
 さて。
 ここで作品中に出てくるタイトル説明なんですが、「江戸前」というのは別に江戸・関東方面で取れる魚を使って云々という意味ではないのですね。
 料理に一手間かけて、その魚を美味しく食べさせる工夫をした鮨という意味だったことを僕はこの作品ではじめて知りました。関西人ですから、素直にそのままネタを握ったのが鮨だという認識をしていましたから、あれこれ手間ひまかけて工夫するそのままの食材ではない江戸前鮨(もちろん、こういうのだけではなくてもっとオーソドックスの形も多いのでしょうが)というのに新鮮な驚きがありました。あぁ、書いているだけでまたお寿司が食べたくなってきました。

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王道の「鮨漫画」  (2007-02-05)
この作品では「寿司」ではなく「鮨」と表現されます。「魚へん」に「旨い」と書いて「鮨」です。前々から両方の字を知っていましたし、意味あいも理解していましたが、主人公きららの鮨ネタに対する取り組み方を踏まえたうえで考えると新鮮な感慨があります。

「築地魚河岸三代目」や「美味しんぼ」のように1話〜2話で完結する体裁ではなく、長編のストーリーを編み上げる体裁の漫画です。グルメ漫画といえば、前者タイプの食材ごとの完結式が多いなかで、この体裁は(個人的には)新鮮でした。主人公きららの成長とともに話が展開する構成なので、こちらのタイプのほうがよりマッチしていると思います。

絵のタッチは浦沢直樹さんチックで私の好みです。作画担当の橋本さんですが、どこかで拝見したお名前だと思ったら、私も持っている「ブッダヘッド」の作者さんでした。まったくの偶然ですが、意外な再会を果たしてしまいました。これも、ひとえに絵のタッチが好みだったからなんですよね。

浦沢直樹さんの「Happy!」の主人公とイメージ的に重なる部分があります。個人的にひたむきな女性キャラクターは、ついつい応援しちゃうので、今後の展開に期待したいと思います。

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王道鮨漫画、第1巻  (2005-09-13)
第1巻ではきららが辰巳ずしに修行に行き、辰巳ずしを救う為に鮨を握る決意をするまでを描きます。
技術は見事ながら経験が絶対的に足りない主人公・きららがさびれてしまった祖父の鮨屋の再興を目指すという、料理漫画の王道的ストーリー展開。
今読み返すと随分ときららの性格が変わった感がするのは残念なところですが、典型的主人公性格のド根性娘にはやはり好感が持てます。冒頭の辻斬り行為は若干回りくどい感じもしますが。
絵柄はどことなく浦沢直樹先生に似ていて、昨今のただ絵が綺麗なだけで売れているような駄作の雰囲気は皆無。格別上手な訳ではありませんが、食材や店内の様子は美味しそうに上手く表現されています。
ですが鮨を握る際の千手観音のような描写はやや不気味ですかね。握りの手順など全く分かっていない私は苦言を呈する事の出来る立場ではないでしょうが…

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