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小学館
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カスタマーレビュー ![]()
やっぱり不勉強の一言、
(2008-09-03)
例によっての粗雑な単純化と、都合の良くない点には眼を瞑る、毎度お馴染みのテクニック。9ヶ国条約には触れないし、日独伊三国同盟についても知らん顔。著者の見解に合致する文節のみを見繕って、あたかもパール判事の見解であるがごとく、独自に編集したのが本書といえるでしょう。著者の執筆姿勢を見ると、自分と見解の異なる人物の論文には、どうも鼻から眼を通してないのと違いますか。とっくに破綻した理屈を十年一日のように臆面もなく繰返して、批判には眼も耳も塞ぐばかりで反論を加えようとさえしません。いつまでも同じところに立ち止まったまま、まるで発展性がなく、つまりは頭が硬いってことなんでしょうけど。笑ってしまいましたが、パール判事の顕彰碑なんてのになると、思ったとおり、やはり著者にはカルト教団の事務長あたりが相応しいと、妙に納得させられてしまいますね。
判事は、たとえて言えば「第2次大戦とて、日本、ロシア両国が中国を戦場にして闘った日露戦争と本質において変わらない」と、要は列強間の勢力争いじゃないか。連合国の言うような正義の独占は認められないし、国家の意思形成にあたった政治家(A級戦犯)の責任を追求するにも、軍事裁判という手段は適当ではないと言っているわけです。
確かに東京法廷の検事側立証が乱暴すぎたことや、判決の事実認定が性急だったのは否めません。そのために禍根を残した問題もありますし、判決を無批判に受入れるべきとは言いませんよ。他方、しかし、あとの世代に残したところには評価すべき点も大いにあって、すでに「判例」として広く国際的に確立されているのも周知の通りです。
文庫本で手に入りますので、まずは読者自身が判決書に目を通して下さるようお薦めしたいと思います。直にあたれば、本書の称えるところは、当のパール判事自身が思わず仰け反ってしまうんではないかと思われるような歪曲や我田引水だと、すぐに解りますから。ただし、パール判決書といえども事実誤認が幾つもあり、あたかも経典のように崇め奉るようなものではないことも付加えておきます。

太平洋戦争の真実
(2008-08-15)
この本はGHQが発売禁止にしていたので、密かに準備されやっと日の目を見たという経緯があります。東京裁判の判決文であり、公式文書であるのにGHQ(アメリカ)はひたすら隠そうとしたのです。
それは、この本が核心と極めて正論を書いて戦争責任を追及しているからです。
この判決文の訳をめぐっては、学者(研究家)の間でも論争となっていますが、この本の訳者である田中氏は公私に渡って生涯の交流があったのですから、パール氏の意図を一番適切に訳していると思われます。
良く誤解を受けるのが、日本の戦争責任ですが、パール氏も戦争行為を正当化してはいません。ですが、戦争の火種はアメリカ、イギリスなど欧米のアジアの植民地化が根底にあり、これらに対抗するのは戦争しか手段が無かったと述べています。
日本に戦争責任を問うなら、原爆投下など無差別殺戮を行ったアメリカも同罪であるとの法学者としての見解を述べています。
なぜ、日本が戦争を起こしたのか?
アメリカが日本に対して何を行ったのか?
真実を知る重要な内容です。
全ての日本人に読んで欲しい本です。政治家でもちゃんと読んでる人は居るのかな...読んでいれば先の戦争について失言や中国、韓国に対しても謝罪一方の外交にはならないと思うのだが...
アジアの自由の為に必要な戦争だったのだから、日本人はもう少し自信を持っていい。認めるべきは認め、主張すべきことは主張する。
靖国神社参拝問題やA級戦犯についてとやかく言う前に、新聞記者や評論家もこの判決文の趣旨をしっかりと理解して欲しい。
広島の原爆死没者慰霊碑には
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」
と刻まれているが、
東京裁判でインド選出の判事であった
ラダ・ビノード・パール氏は
「アメリカという主語が抜けている」という旨のコメントを語っている。
「『過ちは繰返しませぬから』とあるのは日本人を指しているのは明らかだ。それがどんな過ちであるのか私は疑う。ここにまつってあるのは原爆犠牲者の霊であり、原爆を落としたのは日本人でないことは明瞭。落としたものの手はまだ清められていない。この過ちとは、もしも前の戦争を指しているのなら、それも日本の責任ではない。その戦争の種は西洋諸国が東洋侵略のために起こしたものであることも明瞭である。・・・」

法の正当性
(2008-04-09)
日本無罪論を東京裁判で展開したパール判事に関する本です。
パール判事は国際法など法学のスペシャリストであり、その見地から
日本は無罪であると主張しました。
本書は復刊ですがこのような本が既に書かれていたことに感動します。
著者の文章そしてパール判事の思想がよくわかる素晴らしい出来です。
法というものを恣意的に解釈し、東京裁判の正当性を訴える輩も多い
ですが本書を読めばそれが間違いであることに気づくはずです。
A級戦犯についてもあくまでアメリカなどの勝者の生贄でしかなかった
ということです。
国際法を学ぶ学生にもおすすめできます。
パール判事の判決文もすばらしいものです。
この一文は忘れられないものです
「戦争に勝ち負けは腕力の強弱であり、正義とは関係ない。」

東京裁判とは何か?
(2008-02-12)
東京裁判とは何なのか?
誰もが素朴に疑問を持つが、
なかなか真実は見えてこない。
パール判事はなぜ戦争がおきたのか?
どのような背景で戦争に突入したのか?
誰が何の法律に違反したのか?
という観点で判決を行っています。
彼の判決は、共同謀議という
国際法は当時成立しておらず、
法のないところに罪はないという論旨です。
「勝者によって今日与えられた犯罪の定義にしたがって
裁判を行うことは、戦敗者を即時殺戮した者と
われわれの時代との間に横たわる数世紀の文明を
抹殺するものである」
深く心に残る言葉です。

負けたからといって、民族の誇りを忘れてはいけない
(2008-02-07)
○読み始めたきっかけ
小林よしのりの「いわゆるA級戦犯」を読んで、その中で紹介されており、興味を
持ち購入してみました。
○心に残る言葉
p.20 われわれは道義と法律を混同してはならない。極東国際軍事裁判は、文字通り
「裁判」なのである。裁判は法に基づいて裁くのであって、感情や道義で裁くのでは
ない。法のないところに裁判はありえない。
p.203 東京裁判を”芝居”であったと決め付け、(中略)「脚本の主題は報復」、
「脚本の色調は人種的偏見」
舞台に上る俳優は、実績のある者よりも、人気のあるものを選ばねばならない。
→戦争中は全国民が「アジアの開放」「大東亜共栄圏」を掲げて欧米の白色人種か
らの侵略に対して、アジアの代表として日本の独立を守ることに全精力を掲げてき
た。しかし、初めての敗戦というショックとアメリカの巧妙な占領政策のため、こ
れまでのこれまでの歴史がすべてひっくり返り、日本国民の独立心や日本人の誇り
を失ってしまった。
戦争中に張り詰めてきた緊張の糸が敗戦でぷっつり切れてしまい、民族の誇りを
忘れて精神的に欧米諸国の支配下に置かれることになった。正しい歴史を学ぶこと
の重要性と宣伝の恐ろしさを知った。学校教育での教科書によってほとんど歴史を
学ぶが、極東軍事裁判は日本=悪、米国=正義の図式になっている。
日本人は潔すぎる国民ではないだろうか。原爆を落とされても、米国の精神的支
配下に置かれても「負けたんだから仕方がない」と思うところがあったのだろう。
中国が将来経済大国になることが確実視されている。その中で、今までの米国偏重
路線から、アジア(特に中国)との外交がますます重要だと思う。
○どんな人に読んでもらいたいか。
学生のうちに読んでおくと、歴史の解釈について必ず複眼的思考が必要だとい
うことが分かる。

