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新潮社
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カスタマーレビュー ![]()
珈琲をめぐる言説について
(2007-11-11)
時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題。
コーヒーを扱った文章の中でも、僕はこれがいちばん気に入っている、と書かれていた。
今から思えば、もう24年も前のこと。ウィントンケリーのPIANOすらまだ知らなかったけれど、
妙に心に残って、時々に反芻している。
四十を越えて、Jazzを聴き込んで、仕事にも疲れて、それでも尚、
はかない人生でも何処かで救われることを信じていれるのは、
こんなささやかだけれど暖かな言葉が存在するからかも知れない。
雨が降るとウィントンケリーのPIANOが聴きたくなるのも、たぶんこの本の刷り込みが
影響しているのだろう。神戸のJAZZ喫茶で筆者をまねた時にはモンクが掛かっていたけれど。
水曜日には雨が降る。雨にはJAZZ PIANOが似合う。

さらっと
(2006-10-05)
小説というかエッセイというか・・・ジャンル分けが難しい作品.
眠れない夜(あるいは寝過ごし憂鬱な朝)に読んでみると「ほっ」とする.無理なく心にゆとりを持てる不思議な本.

鏡の中の夕焼け
(2003-07-18)
昔のこと、若い頃のことを考えている主人公に、言葉を喋る犬が
「忘れちまいなさいよ」とからりとした声で言う。
「昔のことなんか思い出したって惨めになるだけだ。あたしにはどうもよくわからないな。惨めな人間に限ってもっと惨めになろうとする」。
奇妙な時間の吸い込み方をする水晶の中には綺麗な夕焼けがいつでも広がっていて、それを目にした人はみんなそこに入り込んでしまう。
それから永遠に夕焼けの世界を彷徨い続ける。
「悪くなさそうじゃないか」と言う主人公に、犬は、
「・・・実際にやってみると、大抵のことは思っているほど楽しくはないものなんですよ。とくに二度と引き返せないっていうような場合にはね」と言う。
『僕』と『犬』のやりとりのなかには、一生忘れられないだろう言葉がたくさん詰まっていました。
すぐにピンとこなくても、ふとしたときに、「ああ、そうか」って突然に会話の意味を理解したりします。私の場合は、深い後悔、切なさとともにその瞬間が訪れました。
生きていくうえでとても大切な気持ちがこの作品の中にたくさんあります。一切の無駄を省いた、それでいて息苦しさのない素晴らしい表現のもとに。

ポカポカとした遅い朝に
(2000-11-30)
こころに余裕がないときには、こんな本を突きつけられても困ってしまう。作家とイラストレーターが、お互いのネタ交換なくコラボレートした作品。春の陽気がここちよい時期にもう一度読みたい。ポストカード仕様にしてもらえれば、こんな思いもしなくてすんだのに・・・

