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新潮社
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カスタマーレビュー ![]()
冗談を語り、哲学を醸す。
(2007-08-07)
イラストの抽象的なイメージもそうですが、村上氏の短編に含まれる、どこか哲学的な世界観が私は好きです。何を意味しているのかと聞かれると、私には全くわかりませんが、どことなく他愛もない冗談の中に重要な何かが隠れているような気がして、常に楽しめる。
意味がないからつまらないのか、と言うとそうでもなく、哲学がわからないから面白くないのか、と言われてもそうでもない。退屈せずに一冊の意味のわからない短編を読み続けていられるというのも、村上氏の類まれなる―私は今までにその類の文章を見たことがありませんが―文章力によるものだと思います。
村上氏の文章に憧れて、このような短編を書いてみようとしても全くできない。本書におさめられているような本当に短い短編を書くという行為でも、やはり村上氏の絶大な筆力、想像力に圧倒されてしまいました。
一時間足らずで読めてしまうので、村上氏の作品を読んだ事のない人にはやや抵抗があるかもしれませんが、いくつかの作品を読んで面白いと感じられる人であれば、一読の価値はあると思います。

切りつめられ練られた文章とおしゃれなイラスト・・・
(2005-06-09)
村上朝日堂の副題がついた超短編集。超短編ということで数ページの不思議な雰囲気の作品が並ぶ。安西水丸の極彩色のおしゃれなイラストがつくところは村上朝日堂の他作品と同じ。
従来の村上朝日堂がエッセイ集であったのに対すると、本書は短編小説、それも作品の長さからはさながら星新一のショートショートより短いくらいの超短編。もちろんテイストは村上調。印象的な短編を多く書く著者らしく、切りつめられ、練られた文章は妙技といっていいのかもしれない・・。
渡辺昇や笠原メイといったどこかで見た登場人物が登場していたり(とはいえ、「ねじまき鳥」の登場人物と同一人物というわけではない)、各所で村上ワールドを彩ってきたギミック、音楽、小道具、メタファが登場したりと一編一編は短いといっても著者のファンにはニヤリとするものが少なくない・・・。
さて本稿は文庫版の推薦文ではあるが、本書についてはぜひハードカバーも見てほしい。文庫でももちろん安西水丸のイラストはカラーできれいに収録されているのであるが、箱や表表紙などおしゃれで凝った装丁のハードカバー版は一見に値する。

とにかく可笑しい
(2005-05-26)
大人になった今だから分かる笑いですね。
(なんて書くと今の私がいかにも大層な者みたいですが・・・)
圧倒的な不条理を笑いに昇華させるユーモアセンスはやはり並大抵のものじゃないなあ、と思わせられます。
また、安西さんのイラストがいいんだ、これが。
凄いよ、この2人のベストマッチっぷりは。

がちゃがちゃマシーンのような作品集。
(2005-02-20)
何が出てくるかわからないどきどきの超短編集。
とっても楽しめました。ナンセンスなパラレルワールドのてんこもり。安西さんの絵も楽しいし、本の内容と必ずしも合致していないので読み手の想像の世界を広げてくれます。

???
(2004-09-01)
はっきり言って、意味が分かりません。そんな話ばかり。でも、読み進めていくうちに段々とこれらの文章の味わい方が分ってくる。あとがきにあるように意味のない話だけど、考えて苦労した文章もあるということがうなずけます。最後の話など、所々の話は村上さんらしいなぁ、と思う感じで深いメタファーの世界が楽しめます。すべての文章を読んでこそこの本の良さが分ると思います。

