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新潮社
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カスタマーレビュー ![]()
命を賭した政治家の姿。
(2008-07-11)
昭和初期、不景気に喘ぐ日本を変えようとした「ライオン宰相」浜口雄幸と、その盟友井上準之助を描いた作品です。
質実剛健、余計なことは口に出さず厳格な印象を与える浜口と、華やかな言動ゆえに敵を作ることも多い井上。生き方も、性格も対照的な二人が、一つの信念のために共に戦っていく姿が、当時の時勢、評論、新聞記事等を織り交ぜながら描かれており、実際に昭和初期の情勢に立ち会っているような感覚を覚えます。城山三郎氏の最高傑作と謳われることも多いこの作品ですが、なるほどと思わされるものがあります。
日本に、こういう人達がいたのだということを、強烈に感じさせてくれる作品だと思います。

本懐かもしれんが
(2008-02-20)
肝心の金解禁と軍縮の話が
なかなか出てこないで
首相と蔵相の覚悟ばかり
聞かされる印象は
否めない。

城山三郎の最高作品。
(2007-10-18)
城山三郎作品の最高作品。
司馬遼太郎作品と同じく、史実の合間にフィクションのニュアンスを詰め込み、見事に読ませる作品に仕上げてある。
当時を振り返った大蔵省及び日銀の資料を読むと、この物語のフィクション性が湧き上がってくるのとだが、これを完全な史実と混同しかねないほどの構成力には恐れ入る。
浜口と井上のキャラクターも見事な好対照で、小説として見事としか言いようがない。
憲政政治期の金解禁論議の空気を感じさせてくれる一冊であり、戦前のデモクラシーという理念に基づいた時代における日本男子の生き方のモデルをとても魅力的に描き出した一冊だ。
秋の読書に、是非。

仕事への情熱を学ぶことができる
(2007-06-27)
非常に面白かった。経済論の箇所については、詳しくなくよくわからなかった部分もあったが、それにしても、この浜口御幸と井上準之助という男たちの仕事にかけるつよいこだわりは現代に生きるわれわれにとって、大きな目標となるものである。かれが目指した緊縮財政による日本経済の建て直しが、暗殺によって断絶され、日本がいよいよ軍国主義まっしぐらに時代への突き進んでいったのがよく理解できた。

タイミング、、、
(2007-03-23)
第一次世界大戦時、日本は金本位制を廃止し世界経済の輪の外に経済を置いた。浜口雄幸は国の首班として、大蔵大臣に井上準之助氏を招聘する。金解禁、金本位制への断行、復帰である。井上準之助は、浜口と同じく暗殺されるが、男子の本懐 であったと。あの当時の金解禁は、経済政策としては決して間違いではなかったのですがタイミングが悪すぎた。時の運が味方しなかったのでしょう。しかし、城山さん、広田弘毅と言い、井上準之助と言い、このような人物にスポットを当てて上手く作品として纏められるなあと思いました。昨日、79歳でお亡くなりになられました。有難う御座いました。合掌。

