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吉行 淳之介

新潮社

カテゴリー:Book

セールスランキング:38129

税込価格:¥ 380  (定価:¥ 380)

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発売日:1982-05

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カスタマーレビュー

江藤淳氏が牙を向けた愚作  (2006-01-04)
 極端に文字数が少ないページ、それに比例して、緩慢な内容。
男女の弛緩した気鬱陶い現今的状況が、ゆるゆるの文章、平板な描写、語彙の極端な貧相で書かれている。
 江藤淳氏が「自由と禁忌」で叩いていた一作である。現在の文壇下落を象徴するような一作。三十年前の作品らしい、当時から、文学の漫画化は始まっていたのだ。…正しくこの馬鹿作品は、現代のレディコミックである。…そういうのも漫画家に失礼かもしれない。

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オリーブオイル  (2005-10-13)
かたくなに処女性を守り抜こうとするヒロインと逢瀬を重ねる中年男の物語。境界線があるようでないようなふたりの情欲の揺れるさまが、研ぎ澄まされた筆致で綴られています。短い会話やさりげない仕草の描写に、その奥に隠されたものの気配を感じ取られることでしょう。語られないことによって、より饒舌さを増すこともあります。たまたまこの本を読む前に団鬼六の小説を読んだのですが、ふたりは性愛へのアプローチの仕方がまさに対極に位置するのではないでしょうか。「動と静」・・・そんな言葉が浮かんできました。

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完璧な凝縮の珠玉  (2003-10-30)
「一枚で書ける事を3.4枚とひろげるのも才能だが
私は一枚で収める文章を心がける」
吉行淳之介がエッセイの中で語った言葉だ。
彼は有言の通り、無駄な文章やシーンを一切書かず、
洗練された明晰な文章で完結な作品を多く作り上げ、その実力は、
?「原色の街」「驟雨」「菓子祭り」らの多くの短編に見事に結実
している。

本作『夕暮まで』はその完成度の極限を達成した中篇小説。
女性との出会い。その女性との不思議な性の関わり。
簡潔だが、明晰に描かれた人物像が屹立し、その世界を
貫く虚無感は確かに、読むものに沁みこんでゆく。

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大学生のころの愛読書  (2003-04-30)
吉行さんが亡くなって、もう7,8年経つのか。大好きな作家で、その乾いた文章と、描かれる男女の心理描写が大好きでした。この作品も、乾いた文章、省略の駆使、全体に漂うニヒリズムがなんともいえず好きでした。男女の心理の機微に、大きく感動した一篇です。個人的には吉行さんは、短編のほうが好きですが、長編の中(かなり短いけど)では、この作品が一番とっつきやすくて、お薦めです。

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『夕暮れまで』と私  (2001-11-03)
全編、省筆のきわみ。
こと細かく書かない。説明していない。読者を信頼している(もしくはわからない読者を対象にしていない)。
ミニマニズムである。
エレガントな作品である。
読んでいて疲れない。

読後感に何も残らない。
私はそういう小説、映画、ワイン、料理に賞賛を惜しまない。
それが一流の作品のあかしと考えている。
『夕暮れまで』はまさにその資格をじゅうぶんに備えた一級品である。
すばらしい。

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