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茂木 健一郎

新潮社

カテゴリー:Book

セールスランキング:109725

税込価格:¥ 1,575  (定価:¥ 1,575)

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発売日:2004-09-22

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カスタマーレビュー

べスト。  (2007-07-20)
著者の他の本と同じように、「心脳問題」(物質である脳に、いかにして様々な主観的体験に満ちた私たちの心が宿るのか)と「クオリア」(人間の経験のうち、数値化できないもの、質感)が基本的なテーマであり、本書ではさらにそこへ「仮想」をフューチャーした感じ。

著者の作品を読んでいると、「理系の学者のくせになんでこんなに文章が上手いんだろう」といつも思ってしまう(理系の学者に失礼だけれども)。
文学・哲学・心理学・美術・芸術・音楽etc・・・
知識も半端じゃない、はず。

今まで読んだ茂木作品の中で一番面白かった。
内容とは関係ないけど、装丁もすごい好き。

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脳科学への檄文  (2007-03-27)
腰巻などには「最先端脳科学の現場から生まれた、画期的論考」などとあるが、作者が脳科学研究の現場に身を置いて自らの考えを凝らしたという点で脳科学との接点はあっても、本書はおそらく脳科学者たちが広く認めうる学術的論考ではない。そして、こういった論考が、現在のアカデミアにあっておそらくはオルタナティヴであること自体への疑義、あるいは叫びが、本書の中核にあるように感じる。

近代科学の方法論の枠組みでは、意識や心の問題に接近することはできない。本書が手を変え品を変えて本書で伝えようとしているのは、そのことである。ではどうすればいいのか、その答えは本書にはない。答えが出せれば、コペルニクス、ダーウィンといったある分野のパラダイムを創成した哲人の系譜に列せられるだろう。

私たちは、生まれたときから科学文明にどっぷりと浸かってその恩恵を享受し、科学という方法論が、この世界の隅々までを照らし出すであろうことを疑っていない。疑っていないことを意識すらしていない。この頑迷にして頑強な近代科学万能主義が、本書が乗り越えようとする巨大な壁であり、格闘する作者の姿は、作者が尊敬し、本書にも数多く引用される小林秀雄の姿に重なる。
多彩かつ魅力的な引用と、平易でわかりやすい文章によって、非常に抽象的なことを、その本質をごまかすことなく論じているにもかかわらず、誰にでも読みやすく、すんなりとその内容が頭にしみこんでいくような魅力的な本になっている。
と同時に、熱いアジテーションがその底流に流れている。その矛先が向かっているのは、近代科学を担ういわゆる「理系」の研究者たちではなかろうか。本書では、何らかの新たな理論、原理が提案されているわけではない。本書に託された役割はむしろ、現在あるいは未来の脳科学を担う人々への「檄文」であろう。

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切実さが伝わってこない  (2007-03-01)
茂木健一郎の講演会で、「話し言葉は、書き言葉より格が上である。小林秀雄の講演は素晴らしいし、ソクラテスだって書かずに話した」と本人が述べていたが、「まさしくその通り」という内容の一冊だった。文章が腑に落ちない。なるほどと思えない。引用が不適切だと感じる箇所が何箇所もある。古今東西の著名人を引き合いに出して虚勢を張っている印象すら受ける。しかし「小林秀雄の蛍」と「三木成夫の胎児」のエピソードは面白かった。そして素晴らしいのは最終ページに宣伝として紹介されている本のラインナップ。『免疫の意味論』『フェルマーの最終定理』など読むべき本が一覧になっている。

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深いけど読みやすいです  (2006-10-28)
我々の「意識」は、脳内の単なる物理・化学現象の結果なのか。我々の営みは、宇宙が始まった時点で、数式を解くかのごとく、すべて決まっていたのか。

いや、それとも、ニュートン・アインシュタイン達偉大な科学者たちが築いてきた科学観とはまったく違う何かが、我々の意識を作り出しているのか?

誰でも一度は疑問に思うような、人間の意識・認識・想像力などについて、脳科学者である著者が持論を展開。読みやすく、だからといって内容が浅い分けでは全く無い。とても興味深い内容で、星5つでした。

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茂木健一郎のクオリア  (2006-07-16)
サンタクロース問題をクオリアに絡めるところがうまい。
このコピーで買ってしまった。
初めて読んだときは、理解よりも、感性で興奮させられた。
茂木健一郎を感じるための"茂木健一郎のクオリア”本。
彼の思想の理論的背景は、「脳内現象」等を読み合わせた方がわかりやすい。
考える人の連載をまとめたものなので、終盤への盛り上がりに欠ける気がするが、クオリア理論の説明を多くの芸術作品から説く筆力に脱帽。
しばらく小林秀雄のCDが愛聴盤になってしまった。
小林秀雄は確かに同じ事を行っている。このCDも必聴。
現代科学の経験主義が極めて限られた前提条件に立脚していることを再認識させられる。

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