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中央公論新社
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カスタマーレビュー ![]()
ずぶの素人にもおすすめ
(2008-08-07)
単なる音楽史の本ではない。クラシックマニアであろうとクラッシクに憧れるずぶの素人であろうとこの本に出会ったことに感慨を覚える類まれなクラシック音楽史の本である。
印刷術と大航海時代がクラシックを共時的に、そして通時的に世界に広めたこと。不協和音を音楽の効果として発見したこと。オペラで英雄的な歌手がソロで歌い上げる様式と絶対王政の同時代性。個を重視したはずのロマン主義が他人よりも目立とうとするあまりにテクニックへ走り、没個性的で機械的な技法の世界へと陥っていく矛盾などなど非常に刺激的。音楽を通して知る西洋文化論。

いい買い物をしました。
(2008-07-29)
こういう西洋音楽史の本を探していた!用語解説でもなく、作曲者解説でもない。歴史をこの速さで読んでいくと、今まで見えなかったものが見えてきますね。西洋音楽史は情報量が多すぎて取っ付きにくい!という方にオススメです。ただし作者も仰せのとおり、ルネサンス、バロックあたりが中心となっています。

初心者にきちっと解説しきった名著。
(2008-06-28)
2年前に購入し、素晴らしい本だと思いつつレビューを書けなかった理由の一つに、まえがきが完璧だからというのがある。自著についてこんなに完璧な紹介ができているまえがきって、そんなにあるものじゃないです。僕がわざわざ紹介するまでもないという感じです。
そのまえがきの要を引用しておきます。
「ただ一つ、本書を通して私が読者に伝えたいと思うのは、音楽を歴史的に聴く楽しみである。「クラシック音楽」の世界とは、「自分が好きな曲」「感動した曲」「よく分からない曲」「聴いてみたい曲」「あまり興味のない曲」などが、単にヴァイキング形式のレストランよろしくずらりと並べられている非歴史的な空間ではない。「このような音楽はどこから生まれてきたのか」「それはいったいどんな問題を提起していたのか」「こういう音楽を生み出した時代は、歴史の中のどの地点にあるのか」「そこから何が生じてきたのか」。こういうことを考えることで、音楽を聴く歓びのまったく新しい次元が生まれてくる、そのことを伝えたいのである。」
読後感想は他のレビュアーとそう変わらないです。一言で言うと素晴らしいということです。
一つ付け加えるなら、僕の個人的体質のせいかもしれませんが、岡田さんの文章は非常にいいということです。小説でもないのに名文というのは変かもしれませんが、名文だと思います。解説書というジャンルにおける名文だと思います。言いたいことがたくさんあって、しかも明確であるために人を魅入らせる文章になっているのだと思います。つい何回も読んでしまいます。

西洋音楽の歩みをわかりやすく著した本
(2008-02-25)
この本が年表的な音楽史ではないことは、すでに多くの方がレビューされている通りです。西洋音楽の歩みにおける節目節目で、当時の代表的な作曲家やその作品が、なぜそのような方向に向かったのか、なぜそのような意図を持つに至ったのか、といったことをわかりやすく解説されています。
実はあとがきまで読んで初めて学生時代に著者の音楽史を受講していたことに気付いたのですが、グレゴリオ聖歌やカルミナブラナ、ハンドクラップだけからなる音楽など、講義中にいろいろ聴かせてもらいました。今振り返ってみると、食わず嫌いせずに色々聴いてみるよいきっかけだったと思います。本書でもいくつかの曲についてお勧めの演奏が紹介されています。視野を広げるつもりで参考にしてみたらいかがでしょうか。私もいくつかCDを探してみようと思ってます。

こんなおもしろい音楽史ははじめて
(2008-01-31)
音楽史の本といえば、作曲家を時代順にならべて、その生涯や曲の紹介を羅列しただけの無味乾燥なものと相場が決まっている。音楽好きの私も途中で投げ出してしまうことが多かった。ところが、この本は、文句なくおもしろい。一気に読んでしまった。「西洋芸術音楽の歴史を川の物語として語ること」を意図して、「私という一人称で語ることをおそれない」著者の執筆方針が成功している。
クラシックファンにも音大生にもお勧め!

