

アイテム詳細
中央公論新社
カテゴリー:Book
セールスランキング:15546
税込価格:¥ 840 (定価:¥ 840)
1500円以上国内配送料無料(一部例外あり)でお届けします。
発売日:1985-07
通常24時間以内に発送
※「アマゾンのカートに入れる」ボタンは、この商品をアマゾンのカートに追加するものです。気になった商品をカートに追加しておき、後で購入手続きをすることができます。

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

カスタマーレビュー ![]()
今まで読んだものが生きてくる
(2008-06-09)
宇宙飛行は、私たちの想像を遙かに超える体験であるということをまざまざと教えてくれる本です。
文句なしに面白い。何度読んでも面白い。
筆者がインタビューした飛行士は、東西冷戦期であり、宇宙飛行こそ国力誇示の時代でもあって、
超難関を乗り越えたまさしく「Best&Brightest」。国の威信をかけた代表団でした。そういう時代
背景、人物背景があればこそ、なのかどうか。
宇宙飛行自体は今でもコンスタントに行われていますが、
1.基本的に地球の周回であり、月へは行かない。
2.難関であるとは言え、幅広い人選がなされている。
3.技術の著しい進歩。
などなど、宇宙飛行自体が当時とはずいぶん違うと予想できます。
それでもやはり、宇宙飛行という体験は、人を大きく変化させるのか、興味があります。
インタビューを受けた誰かが「人類が迎えた宇宙時代の幕開け。やがて宇宙で人類の再生産が行われ、
地球を知らない人類が現れる」との予言は、手塚治虫氏の名作「火の鳥 望郷編」にも通じます。
あるいはまた、同じ立花隆氏の「臨死体験」では、臨死体験者が以前とまったく異なる人生観、価値
観を獲得し、「新」人類の先駆けとして大いなる使命があると語るくだりがあります。これも通じる。
これまで読んだいろいろな本が生きてくる。そういう意味でも素晴しい作品です。

一番遠いところからはじめよう
(2008-05-05)
読者の視野を広げる本というのはまさに本書のような本を指すのであろう。
なんせ地球軌道、月軌道、月面まで行くのだから。
もちろんそこからの光景は写真でも見れる。実際見るのとは違うと書かれているし、そうなのだろうが、とりあえず見ることはできる。
しかし、そこまで行ったときに人間の精神に何が起こるのかは当人に聞くしかない。
にもかかわらず宇宙飛行士たちの精神面について書かれた本は皆無だったという。
だから、それを記録したところに本書の価値がある。(2008年現在でもこういう本は少ないのだろうか?)
人間の到達しうる最も遠い場所に行った人たちの知的感覚的認識を読むことは、私たちの知的感覚的認識をもっと高める上で大いに参考になってくれるだろう。
多くの宇宙飛行士たちが、自分には語る義務があると言っている。
ならば、私たちは喜んで受け取ろう。
356ページでラッセル・シュワイカートが「この体験の価値は、私にとっての個人的価値ではなく、私が人類に対して持ち帰って伝えるべき価値だ。私は人間という種のセンサーだ、感覚器官に過ぎないと思った。」と述べている。
私たちは私たちを高めるためにこの宇宙飛行士というセンサーを存分に活用しなければならないと思う。
ところで、地球を見たときのその大きさでだいぶ感じることが違うようだ。
地球軌道からは地球は巨大であるが、月からは大きめのビー球ぐらいにしか見えないという。
力強さがはかなさに変わる。
では、地球が点になったとき人間は何を感じるのだろう。
地球がもはや見えなくなったとき人間は何を感じるのだろう(こっちのほうは本当の夢物語かな)。
こんな想像をして、何か認識を高めるための参考にならないかなと夢想したりする。

宇宙からの帰還後どうなるのか?
(2008-03-25)
それ程宇宙に対する強い憧れはなかったのだが、その世界最先端科学の結集である宇宙計画の全盛期とその時代背景そしてその乗船員への緻密な取材など読み応えのある作品です。特に宇宙へのアプローチということで科学一辺倒の内容かと思いきや宇宙飛行士の宇宙体験とその後の心的な変化についてはとても新鮮で興味深い内容だった。心的現象とはその人の日常体験に基づく精神世界の印象を持っていたが、地球とは全く異なる環境下(真空状態や無重力など)で、物理的な要因が心的変化の一端を担っているのかということを強く思った。もちろんその状況におかれなければ想像することさえ難しい体験だが、地球に帰還後に引退して伝道師や宗教家になった宇宙飛行士が語る神と対話したという経験は大きな誘惑だ。この本を読んでからは宗教への見方も違ったものになった気がする。アポロ時代に比べて大きく進化したその後の宇宙計画であるが、改めてその辺りへのアプローチがあってもいいのではないかと思う。

科学の最先端と宗教
(2008-03-17)
宇宙飛行士って、科学技術の最先端にいる人たちだと思うのですが、その人たちが宇宙から帰ってくると宗教の世界に身を投じてしまう。それがとっても不思議な感じで、興味津々で読みました。
静寂の宇宙空間から見た地球は、何とも言えない神秘性を漂わせていると言います。この美しい地球が自然に出来たなんて考えられない、そこにはきっと意思がはたらいてるはずだ。そんなことを思いながら、ふと気がつくと、自分の横で神がいっしょに青い地球を眺めていたというくだりには、ぞくぞくっと来ました。
この感覚は、きっと実際に宇宙に出てみないとわからないのでしょう。とても興味深い本で、感動しました。

生きかたそのものに大きな影響を与えたということに非常に興味をひきました。
(2007-10-04)
アポロ計画、ソ連時代の有人月旅行計画などを追ったノンフィクションは相当数出版されている。この「宇宙からの帰還」は全く視点を変え、宇宙から戻ってきた宇宙旅行士たちの、その後に着目し書かれた作品です。
元々は理系出身者が多いのですが、帰還後に政治家、宗教家などになっている方が出ていることを驚く。日本でも秋山さんが現在農業を営んでおりますが、このように、今までと全く異なった職業につくということは珍しくないようです。
宇宙旅行というドラスティックな経験が生きかたそのものに大きな影響を与えたということに非常に興味をひきました。

