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中央公論新社
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カスタマーレビュー ![]()
建築史の通説としては疑問か
(2008-04-06)
建築史の通説を簡潔に述べた書籍で入門書である。しかし、前後で編集のスタンスが異なっているためか、中世の途中ぐらいで断絶しているように思われる。また、トピックを絞るあまり、全体的な流れが見えてこないように思う。

原始から明治に至る日本建築通史
(2006-02-07)
1947年と1953年に生まれた二人の工学博士(日本建築史専攻)が、石ノ森章太郎『マンガ日本の歴史』48巻(1989〜93年)の巻末に連載した時代考証の解説を集めて1995年に刊行した本の文庫本化。本書の特徴としては、第一に原始から明治に至るまでの日本の建築様式・都市構造の歴史を、社会背景と関連づけて論じている数少ない一般向けの通史であること、第二に階層差(貴族・武士・農民・町人、その内部の差異等)・地域差・機能差(寺社・住居・茶室・芝居小屋・城郭・商家等)等に応じた各時代の建築の多様性に目配りしていること(特に東西日本の差異について幾つかの指摘が見られる)、第三に中国からの影響が重視されていること(様式の多様性に帰結)、第四に多くの図や写真が掲載されていること、第五に各時代の典型的と思われる建築を取り上げ、その構造を具体的に論じていること、第六に最後の章で異なる視点から日本建築史を再度概観し、その「日本的特徴」を論じていること(ただしヨーロッパや中国の建築史についての体系的な検討が無いことに注意)、第七に大工集団(立川流、大隅流)や建築尺度の変化についても言及があること等が挙げられる。他方、庭園については言及が殆ど無く、茶室については千利休と古田織部のもののみが扱われる。この点については他書を参照すべきだろう。系統図も欲しい。また、建築自体の維持保存の必要を論じている点にも留意したい。日本建築の多様性や大きな流れ、様式相互の影響関係を知るには格好の本である。

