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早川書房
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カスタマーレビュー ![]()
最悪orz
(2008-09-28)
評判が良かったので、息抜きがてら久しぶりに小説を読みましたが、空っぽの内容に閉口しました。
哲学を研究してる者として、読み物には何か新しい観念を求めてしまう私にとっては、愛や友情、人格を持った神、彼岸の概念などで芸術作品を作られても無聊に苦しみます。
ストーリーを純粋に楽しむとしても、そこまで絶賛される程に奇特な作品とは言いかねます。
見苦しい毒言失礼。悪しからず。

最後はある意味感銘深いが、取っ付き難い
(2008-07-17)
作者の意図が最後の方までハッキリしないので、
様々な場面にどのような意味があるのか良く分からず、
フラストレーションが溜まります。
随分ともったいを付けた割には、落ちが弱いと感じました。
それと、登場人物があまり魅力的ではない点が好きになれません。
例えば、話の本筋とは全く関係がないのですが、登場人物が、
未来を見通せるが故に悩む(?)、という一点だけ
F. ハーバートの「砂漠の救世主」と似ていると感じました。
私は、「砂漠の救世主」のポウルの悩みには共感できますが、
この作品のラムファードの考えは意味不明です。
話の落ちとしては弱いと思ったのですが、最後に出てくる
教訓じみた台詞の中に,若干感銘を受けたものがあったので、
星2つです。最後まで読み通す根気が無ければ、星1つ以下でしょう。

今世界に必要なのはとびきりのユーモアなのだ
(2008-07-13)
ヴォネガットの描く世界観や人間観はどうしようもなく絶望的なのに、彼のそれらに対する視線はなぜこんなにも温かなのか。
地球、火星、水星、また地球と太陽系をウィルストン・ナイルス・ラムファードの手によって流浪し、最後にたどり着いたタイタン(木星の衛星)で明かされる主人公マラカイ・コンスタントの使命とは?企業を宗教を死を人間そのものをユーモアを交えながらシニカルに書いているのに、読み終わったあとになぜか優しい心持になりした。誇張ではなく、一つの世界の終わりと始まりが本書にはあります。

ストーリーに振り回される感覚が楽しい
(2008-04-11)
まず読み手の想像を超え続けて振り回し続けるストーリーがすごいと感じました。
私の読解力の問題かもしれませんが、主人公と一緒に読み手も振り回される感覚です。
振り回されて、振り回され続けて、なぜか終盤に近づくにつれて、理解できてくるというか、
ストーリーが収束されてくる感覚になり、すっきりした気分で結末を迎えられる。
これはヴォネガットの計算ずくのことなのか。2回読むともっとすっきり理解して読めました。
物語のおもしろさはもちろん、そんなヴォネガットの技巧にも感心してしまう作品です。
流石は本人が一番気に入っている作品に上げているというだけある感じです。

超オススメです☆
(2008-02-27)
ヴォネガットは好きで読んでいたので気になっていたものの、
本作はタイトルが地味に思えて何となく読んでいなかった。
先日、川上未映子氏がテレビで、めっちゃおもしろい、
48ページまでちょっと読みにくいかもしれんけど、
そこを過ぎたらもう、ほんま一気。
と紹介していて、ではとりあえず48ページまで……
なんて思って読み始めたのですが、
ほんとにそのあたりからぐいぐい引き込まれました。
これ、最後までひっぱるのかな……と思われるような大きな設定やナゾなども、
どんどん解決して、話はどんどんどんどん展開していく。
ついにはこんなスケールの話になるとは……。
ある意味では人生のすべてが詰まっているとも言えるような作品です。
笑って泣ける作品ですが、「笑って泣ける」なんて陳腐な言いまわしが
まったく適さないような質の高いやり方で笑いと涙を与えてくれる。
本物のウィットとはこういうもののことを言うのでしょう。
全編すばらしいですが、最後の場面が本当にたまらない。
独特の翻訳も味があって、雰囲気にとてもよくマッチしている。

