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早川書房
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カスタマーレビュー ![]()
この時期のホレイショが一番好きです。
(2006-05-22)
ホーンブロワーシリーズでは「パナマの死闘」「燃える戦列艦」「決戦バルト海」など、出世の途中または出世後の作品が好きな方が多いのではないでしょうか?
私はこの作品が一番好きです。封鎖艦隊で一番小さな「ホットスパー」で、フランス軍の動向をさぐる。
ほとんど変化のない任務の中でも、ホレイショは気を抜きません。100%の力で、フランス軍の行動を阻止します。
まだまだ艦隊の中でも下っ端ですが、この時期、ホレイショは決然と任務を果たすことによって、海佐キャプテンの地位を得ることが出来ます。
これは彼が真の意味でスタート台に立ったという事です。スペインの輸送船を拿捕できるチャンスを上司から貰ったのにも係わらず、
自分の任務に進んでいくホレイショ。私はこんなホレイショが大好きです。

フランスの戦略的弱点を存分に語る
(2003-10-30)
あらためて読み直してみて驚いた。小説にここまでの内容を、国家戦略の勘所を盛り込めるものだったのか・・。
主人公は、今回、海峡艦隊に配属され、フランス大西洋岸のブレスト軍港を監視しつづける。本国とは目と鼻の先だが、一刻も監視を怠るわけに行かず、新婚の妻と会う暇もない。
海洋国としてみた場合、フランスは港に恵まれなかった。また、いくつもの海に接していることから、シーパワーが分断されやすかった。
ブレストは海上に突き出した半島の先にある。だから物資や人員を運ぶにも、海上を経由するほかない。港の奥に居座る戦列艦やフリゲートは物資不足、人員不足のためか、マストや帆の艤装が進まず、海にでられない状態でいる。
そこへもっとも取るに足りない小艦であるホットスパー?港口すれすれまで危険を冒して近づき、フランス側の変化を毎日探る。あるいは漁船を買収して情報を得る。
ときおり、ブレストへの侵入を図る輸送船や、脱出を図る戦隊を、主人公は賢く察知して撃破する。しかし、戦略のわかりすぎる主人公は、フランスの企図を潰すことに懸命で、自己の損得は二の次である。拿捕賞金制度を有害とさえ考える異端児だ。
しかも彼は恐怖の何たるかを知り、船酔いに悩む。決して勇ましくない、弱きものへの理解あふれる英雄だ。
新妻や義母は、お金のことは気になるのだが、自分の船を持つ満足感や緊張感を理解することは無理だ。大西洋の新鮮な空気のすがすがしさ、解放感、挑戦するワクワク感などに、共感することはできない。そのあたりが、海好き・船好きの読者には、もどかしい限りである。願わくば、彼の結婚生活が少しでも幸せであるよう、祈るほかない。

これぞ,軍人
(2000-11-11)
この本の主人公にして,砲艦ホットスパーの艦長ホレイショ・ホーンブロワーはまさしく軍人であり人間が書かれています. 時代はナポレオンが共和制を廃止し帝政に移ったイギリス.海軍軍人としてフランスと戦う男が描かれています.
軍人でありながら自分が死ぬことを恐れ,そして人に弱点を見られるのを嫌がる,人間味タップリの人物の物語です.ただ強い人間でなく弱くても守るものがある強さの人のお話です.

