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早川書房
カテゴリー:Book
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発売日:2006-09-20
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カスタマーレビュー ![]()
Bullshit of Capitalism
(2006-12-27)
人は時として心から愛しているものでさえ見失うことがありますよね。 それはしょうがないことのようにも思えますが、このような小説に出会うことによって、そのようなことを未然にふせげるんでないかとも思えます。
この小説の時代背景としては、ちょうどアメリカの社会が資本主義社会に移り変わった時期であり、また人々も以前の人格主義的考えから、物質主義的な考えにとって変わろうとしていたまさにその時期であります。 主人公のビルは、人間を大切に商売をする誠実なセールスマンであったのだけれど、時代の変化とともにその性格も徐々に変化し、お金やモノに左右される人間になっていきます。 そんな中、自分ではきずかないうちに愛する息子や妻との距離は広がり、ついにはわかりあえないまま最後をむかえます。 この作品を20そこそこで書き上げたアーサー・ミラーは早熟な天才だなと素直に思いました。 以前にどこかでみつけたのですが、作者が70才位の時に残した言葉で、「現代、人々はいつ爆発するかしれない時限爆弾の上で生活している。 そして冷蔵庫の上にたって月をつかみとろうとするなんて、本当にばかげたことだ。」 かってに僕が訳しているのでみなさんにつたわらなかったらすいません。 でも、この本を一度読んでもらえれば、少し僕がみなさんにいいたかったことをわかってもらえると思います。 現代、資本主義社会に生きる僕達にとって、読むべき本であるように思います。 そして、それを60年以上前に書いたアーサー・ミラーを心から尊敬します。

戯曲という、その特有の世界。
(2006-10-04)
今の時代、戯曲が売れるとは思えないが・・・「ハヤカワ演劇文庫」とは、また思い切ったものだ。
名作の誉れ高い「セールスマンの死」だが、このような体裁でなければ読むことはなかったろう。そういう意味では、この文庫シリーズ、貴重である。
フラッシュバックによる回想シーンや、幻の人物と交わす会話などが、何度となく挿入されており、よほど慣れた読み手でないと話の筋が分からなくなりそうだが、演劇特有の熱を帯びた収斂度でもって、ラストに向かい突き進んでいく。
読み終えたものは、小説でも映画でもない、ましてや薄っぺらなテレビドラマなどではけして体験できない想像の世界を、初めて体験したことを知るだろう。

