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文藝春秋
カテゴリー:Book
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カスタマーレビュー ![]()
沢木氏の画期的な処女作
(2006-01-20)
この本を読んだのはもう20年以上前になると思うが、切れ味の良い文体は未だに鮮明に覚えている。(残念ながら今、手元に本がないので、記憶の範囲で書きます)
著者の近著には、人気を博した「深夜特急」があるが、本書は著者がまだ25才の時に書いたものである。歌手の井上陽水氏が、紹介文に書いている通り、大地に直立に立っているという印象は今も変わりない。
著者が、本書で1年間に渡ってインタビューした人は、堀江謙一、畑正憲、山田洋二、ジャンボ尾崎、中原誠・・等、当時デビュー華やかりし人達である。30年前の当時にしては珍しく、単に表面的に相手にインタビューするのではなく、一歩相手の懐に「私的な部分まで」深く入り込んで、その人の本質を「客観的に」描写するという試みである。
今で言えば、直撃取材のレポーターに喩えられるかと思うが、その描写力の鋭さには、当時密かにライターを憧れていた私には衝撃さえ感じさせられた一冊である。著者の率直な人柄と卓抜した観察力の賜物であろう。今でも十分、読むに耐える人物伝でると同時に、1970年代の時代の雰囲気や息使いを思い出すためにも非常に参考になる著作だと思う。

