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文藝春秋
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世界の・・・
(2005-11-29)
愛し方を知っている黒澤明監督に喝采です。
黒澤監督は、多分、映画という媒体を通じて、
世界を知る、この世を知る、そしてこの星を知る…
人物だったと思えます。
本来は、最初から映画を志してはいなかったそうですが、
他の分野、例えば、文学や美術でも
ある種の成功を修めていた方ではないでしょうか。
たまたま映画で、真剣に努力されて、
これだけの功績を残してこられました。
全作品を観たのではないですが、
黒澤監督の映画を愛する気持ちみたいなものが
すべて詰まっています。
監督が残した作品群はもしかしたら、
自分以外の作品を知ってもらうがために
我々日本人に、もっと映画というものを知ってもらうために、
といった一面があったと思います。
それは、とくに海外の映画監督がこれほどにまで
黒澤作品に影響を受けいてるからです。
もちろん、黒澤作品も海外の作品から影響を受けています。
映画は素晴らしい…、
その基本的なところを、
今回は、監督自ら選出した『映画ベスト100』が見物でした。
国内海外問わず、黒澤監督が言わんとしているところを
余すところなく拝見できたのは嬉しい限りでした。
並びに、本書にある娘さんの手記のような
人間・黒澤明、という視点もとても印象に残りました。
とてもいい本でした。

