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野上 照代

文藝春秋

カテゴリー:Book

セールスランキング:219915

(定価:¥ 1,950)

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発売日:2001-01

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レビュー(Amazon.co.jp)

???黒澤作品の『羅生門』から遺作『まあだだよ』まで、エンドロールに著者野上照代の名前がクレジットされなかったことは一度もない。黒澤組のスクリプター(記録係)として、半世紀近くも黒澤監督と深くかかわった。没後、黒澤にまつわる書籍は数多く出版されたが、人間味あふれる巨匠の姿とその製作の舞台裏をここまでリアルに描けたのは、側近中の側近である著者だからこそ。

???なかでも、ロシアとの共同製作『デルスウザーラ』の現場は壮絶だ。監督が自殺未遂を図った後の復帰第1作で、極寒のシベリア・ロケに同行を許されたわずか4人の日本人の1人として苦楽を共にした。この章だけで本が1冊できそうなほどだ。
?『乱』で音楽を担当した武満徹と監督の衝突。武満が小さな肩を怒りで振るわせていたというエピソードはじめ、本書にはきら星のごとき天才やスターたちの素顔が描かれている。

???黒澤監督の話題以外に、筆者が映画界に入るまでのエピソードもいい。女学生時代に伊丹万作監督にファンレターを出したのがきっかけで文通が始まり、万作の死後、息子岳彦(後の伊丹十三)の世話係として、少年だった十三とふたり暮らしを始める。同時に太秦の大映京都撮影所でスクリプター見習いとなり、映画界にどっぷりとはまった。週刊誌のように毎月4本の映画を撮っていた撮影所でのドタバタ。日本映画の最も幸福な時代のど真ん中を突っ走った著者を、近代日本映画の「記録係」と呼んでも過言ではない。映画史的にも貴重な資料である。(齋藤聡海)

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カスタマーレビュー

黒澤という名の太陽  (2007-05-11)
 黒澤明って、知れば知るほど、日本独自の天才だなって思う。ハリウッドでは映画はプロデューサーのものであり、黒澤が尊敬してたジョン・フォードでさえ、映画の編集権はプロデューサーのダリル・F・ザナックが握っており、名作「荒野の決闘」もザナックが編集したおかげで、名作になったとの説があるぐらい。だから、黒澤が「トラ!トラ!トラ!」を降板したのも仕方がないことではないかと思う。
 著者は黒澤が最も信頼したスタッフの1人、野上照代氏(山田洋次監督の次回作の原作者でもある)だからこそ書ける日本型天才黒澤明の撮影時における裏話が、面白い。
 「羅生門」から最後の「まぁあだだよ」までに関わっているので、黒澤明との関わり方がすごい。「影武者」の勝新太郎降板から「乱」での武満徹との軋轢までの、当事者ならではのエピソードが面白いです

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