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文藝春秋
カテゴリー:Book
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発売日:2001-05
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カスタマーレビュー ![]()
検察の変容
(2008-10-18)
特捜検察の変容を記した本です。特捜のエース検事から裏社会の弁護士に転じた田中森一や、不良債権回収で辣腕をふるった中坊功一弁護士などが登場します。正義とは何か、検察の政治への傾倒、弁護士の権力への傾倒など、司法制度の歪みについて書かれています。司法制度について、考えるのに良い本だと思います。また、実在の人物の生きざま、姿勢がわかり、生き方を考える上でも、良い本だと思います。

検察の再生を望む
(2007-09-16)
田中森一さんの「反転」を読んだので、魚住さんが、第三者からの視点として、どのように書かれたのか、興味があって読んだ。 魚住さんは、田中弁護士と安田弁護士に焦点を当てることで、検察の闇を浮き彫りにしようとしている。
田中さんが逮捕されたのが、2000年3月。 実に、2001年の早い時期に、これだけの取材をしていて、感銘を受ける。田中さんの内容については、やはり、「反転」の方が臨場感あふれ、読み応えがある。
一方、安田弁護士の裁判で、検察の物語がくずされていく過程が生なましい。
実に具体的だ。安田弁護士の東京地検での物語はあまりに、内容が貧弱すぎる。こんなに簡単に崩れてしまう内容を”特捜”が裁判に持ってくること自体、レベルが低すぎる。”特捜”でこの状態であるなるなら、一般の検察は、押して知るべしではないのだろうか。
司法の劣化、実に、暗澹たる気分だ。

三つ子の魂、百まで
(2007-07-09)
正義は、誰の視点で見るかによって大きく変わる。
特捜の田中森一と許永中との関係も、その場その場で変わっていったんだろう。
そして中坊公平の「正義」が弁護士、司法、検察の立ち位置を大きく変えたことは看過できない。
それが、安田弁護士の逮捕に向かっていく。
ただ、安田弁護士のいう正義(=死刑廃止)は、何となく切れ味が悪い。
“罪を憎んで人を憎まず”の前に、死に対しては死を以って償うことは最低限の正義ではなかろうか。
正義はどこにある?
考えさせられる一冊です。

正義はなにか?
(2007-06-29)
田中森一氏の著書「反転」を購入して、それ読む前に本書を読んだ。
まず他者から田中氏はどういう具合に描かれているのかを知りたかったからだ。
(「反転」もぜひ読んでほしい。)
どの世界もそうだが一義的なものなどどこにもない。
我々が抱く外側からのイメージとも同じではなかったりする。
だからこそ本書のようなものが必要になる。
安田弁護士の姿も最近のニュース画像(悪くばかり伝える素材と化している)とでは違って思える。
単純に検察悪だとも思えないが、本書は一読に値する。

自己主張する検察
(2006-05-16)
前著「特捜検察」とは、魚住氏の特捜検察評価は大きく変わっている。本書では、ヤメ検田中森一の「事情」や安田弁護士逮捕事件の裁判経過をつうじて、検察の「正義」に疑問が投げかけられる。
それにしても、いつのまにか検察が「自己主張」するようになったようにおもう。本書でも90年代にその転換があったというが、なるほど、この間のライブドア事件しかり、西村真吾逮捕事件しかり、検察が、ある国家意思を自己主張しはじめた感がある。
戦前の治安維持法制定も、ある意味、それまで治安を仕切っていた内務官僚に対して、司法官僚が自己主張しはじめる契機でもあった。その暴走の末路が横浜事件だった。
安易な戦前回帰論は慎むべきだが、しかし今日の治安国家化の進行状況で、司法がある役割を果たそうとしているのは間違いな。本書はこういう問題を提起している数少ない本である。

