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古川 和男

文藝春秋

カテゴリー:Book

セールスランキング:112596

税込価格:¥ 735  (定価:¥ 735)

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発売日:2001-08

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カスタマーレビュー

原子力の意義を再考させられる一書。  (2006-04-09)
私も含め技術者ではない人は、山田克哉『核兵器のしくみ』(講談社、
2004年)を読んでから読むと理解しやすい。

本書は技術、効率性、コスト、安全管理の面からトリウム核燃料発電を
提唱する。何故ならば、現状の固体燃料を用いた発電サイクルよりも優れて
いるからだ。

私が本書を読んだ目的は、核の平和利用に対するソリューションに
なり得るのではないかという淡い期待からだ。
前述の書で核兵器および原子力発電の簡単な仕組みを学び
本書で原子力発電の中でも、その発電手段の違いによる優劣性を学んだ。
両書は出版年も筆者も異なるが、相互補完的である。

本書が軸としているのはトリウムを核燃料に用いた液体核燃料サイクル
である。現在主流となっているようなウラン固体燃料発電サイクルでは
多量のプルトニウムが生産される上に、プルトニウムは放射能が低く
ガンマ線を多量に放射しないため、検知が困難でテロへと結びつく可能性
がありうる。ウラン235を濃縮せずに核兵器となる副産物が生じるのである。
本書はそこに楔を打つのである。

だがそれのみならず、現状で直面している諸所の問題に対しての極めて
重要なソリューションが至るところで提起されている。
本書の構造上、重要な部分が後回しで表現されることも多いが
全体像を表でまとめるなど、分かり易さも備えているため
知識を補うための書としてはかなりの良書であるといえる。

原子力を考えるものは必読ではなかろうか。

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