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文藝春秋
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カスタマーレビュー ![]()
卑(mean)でない生涯の実録
(2008-04-18)
昨年(2007年)城山三郎氏が世を去られ、取り上げられることが多くなった。
以前学生時代、作者の本は数冊読んだが、本書は題名に惹かれ読んでみた。高齢になってから国鉄総裁を引き受け、自らを『ヤングソルジャー』と称した石田禮助。その人となりが、想像を喚起させてくれるエピソード、読みやすい文体で綴られている。
『粗にして野だが、卑ではない』
現在の日本の指導者で、「卑ではない」と己を言い切れる人がいるだろうか。否、日本国民に「卑でない」生き方をしている人がいるだろうか。藤原正彦の「国家の品格」や坂東眞理子の「女性の品格」が売れたということは、昨今は「粗にして野、しかも卑である」生き方がまかり通っている証であろう。強ければ「卑ではなく」いられようが、人間は弱いときに卑怯・狡猾になるものである。そして、いつも強くいられないのが人間なのであり、だから城山三郎は「卑ではない」生き方、気骨のあるいき方を通した石田禮助に惹かれ、その生涯を書きたかったのではないだろうか。
明治の人の気骨のある生き方を読み取れる良書。

粗にして野だが卑ではない
(2008-04-15)
この言葉が最近頭からは離れません。
時代を超えて若い自分にまで鮮烈に響いた言葉である。
今の時代が本当に必要としている偉人なのかもしれない。
当時の石田礼助のやり取りを想い描くと時折クスッと笑いがこみ上げる
まっすぐで裏表が無く意思のある姿勢に惹かれました。
是非一読をお勧めします。

自分らしく生きるということ
(2007-06-09)
石田 礼助さんの一本筋の通った生き方。今の時代にこのような生き方が出来る人はなかなかいないと思う。『祖にして野だが卑ではない』という意味をこの本より痛感することが出来た。とっても素晴らしい生き方であると思った。この世の中・・・何が大切かを考えさせられる一冊です。

心を鉄筋にすること
(2007-04-11)
出張の機内で読み始めた。大変読みやすい本で あっという間に読み終えた。
読んでいて 最近人気の白川次郎を思い出した。白川ほどのエリート生まれではない分 石田の方が泥臭い。但し その泥くささは 実は「泥をかぶってきた」という面が見えて大変面白かった。白川の方が やはりお坊ちゃんであったのだと思う。
本当の石田が かように格好良い人であったかどうかは 僕にして知りようが無い。但し 読んでいて 石田が 本書に書かれていた通りの人であることを強く祈ったものである。それほど 明治生まれの気骨を強く感じた次第だ。
最近 「骨太」「鉄骨」等 骨という感じを使うものが増えた。それだけ僕らに骨がなくなってきたのだと思う。体の骨は時として脆くなるが 心の「骨」は 骨粗症になるべきではない。そんな城山のメッセージを強く感じた。

主人公を美化しすぎていないか?
(2002-09-22)
城山三郎の小説は学生時代はとても親しんだが、実際に社会人となって企業に勤めだしてから、おもしろさが半減した。
一種のロマンであり賛歌であるため、甘ったるく感じるのだ。
人物伝として、本書は評価できるが、美化されすぎているように感じられる。

