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文藝春秋
カテゴリー:Book
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発売日:2008-09-03
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カスタマーレビュー ![]()
ちょっとゲストキャラに喰われちゃったかな
(2008-10-01)
ついに蘇った平将門。彼が何故普通の刀剣が通らない鉄のような身体になったのか、一回りも二回りも巨大な身体になったのか。首を落とされてから二十年、将門復活の為に動いていたものの真実の姿がここに現れた。という下巻なんですが、上巻で源博雅の出番がもっていかれちゃったと嘆いていたのがまだ甘かったように、この下巻ではなんと安倍晴明の出番までもが奪われています。と自分は感じました。
長編なんで、いろいろなキャラクターが出てくるのは全然構わないし歴史上の人物と意外な関係で意外な事件に巻き込まれるというのは望むところの展開なんですが、今回に限っては、なんか博雅・晴明の主役コンビまでもがいいところを奪われて霞んでしまったようでちょっと勿体なかったです。
定番の、
「いこう」
「いこう」
そういうことになった。
というような流れや、博雅と晴明のお互いに対する愛情を感じられる会話もいつものようにありましたが、でもなんだろう、ちょっと喰われちゃったかなぁという気がします。それも将門よりも、俵藤太にもっていかれた感じがありました。もともとは短篇が主体のこのコンビの物語なんで、切れ味でいえば短篇のほうがいいんですけれど長編ならではのもっとうまい二人の見せ方とかは別に会ったような気もするので、楽しんだのは楽しんだんですけれど、ちょっともったいないなぁというのがやはり強かったです。

映画・・・です
(2008-09-18)
このシリーズは、改行を多用し、余白がいいと思う。
余白が、平安時代の優雅さを出している…気がする。
これまでになく、スケールが大きく、読み応えがある。
さすがに人を食べる箇所は、いやでも想像してしまい、
ちょっと…と言う箇所はあるけれど、それはそれで…ってことで。
「呪」とは…
言葉を口にすることで、そこで呪がかかってしまう。
言霊…とでもいうべきか。
相変わらずの、清明と博雅。
いいコンビです。
事の始まりは20年前にさかのぼる。
ありとあらゆることが、ラストにすべてつながっていく。
恨みや憎しみは、最後には悲しみしか生まない。
鬼や化け物となってでも、この世に「復活」したいとは…。

シリーズ最高スケール
(2008-09-12)
まず、このページの本のタイトルが「陰陽師瀧夜叉姫 下 (3)」とありますが、上下2巻で完結なので、「(3)」は間違いです。
陰陽師シリーズでは「生成り姫」に次ぐ長編ですが、今回は上下巻の大作でボリュームもスケールも大掛かりです。
京の都に起こる異変、妊婦が殺され、百鬼夜行が横行し、高官が次々に病に伏す。原因は20年前の大事件に起因する。
死んだはずのその大物相手に清明、博雅、加茂保憲が疾走する。これを助けるのは俵藤太秀郷。高みの見物と嘯きながらちょっかいを出す道満は敵か味方か?
まこと波乱万丈の物語です。シリーズ最高傑作といって過言でありません。
ぜひ!

