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Peter Huchthausen R.Alan White Igor Kurdin 三宅 真理
文藝春秋
カテゴリー:Book
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カスタマーレビュー ![]()
ウーラー、ブリタノフ!
(2008-03-18)
ノンフィクションという部分にそそられて購読したが、
その内容のあまりの妙に、「実はただの創作では?」と、何度も疑ったほど。
それ程、本書は面白く、読み応えがある。
そして、潜水艦乗りという者が、如何に過酷で、重大な責務を負っているかを、
本書を通じて知ることが出来た。
彼らの敵は、敵国の潜水艦や、軍人だけではない。
海も勿論、守るべき故国にすらいるのだ。
整備もろくにされない旧式潜水艦。
過密なスケジュール。現場を知らずに、ただ命ずる上官連中・・・・
まさに、八方塞がり、四面楚歌の状態ですらも、彼らは潜水艦乗りとしての責務を果たそうとする。
自分なら、とっくの昔に投げ出していそうな状況だ。
その様な状況で下した艦長の判断は、本来、然るべきものである筈だったのだが・・・・
その先がどうなるのか?
一度読み出すと、もう、他のことは、恐らく手につかないくらい、面白い。
少しでも気になった方は、是非、読んでみて欲しい。

ドキュメントのようなサスペンス、サスペンスのようなドキュメント
(2007-05-19)
現場の潜水艦乗りと米ソの政治家の動きがつぶさに見えるリアリティがすごい。小説ではあるものの、当事者に綿密にインタービューを行って書かれているので、ソ連ミサイル原潜K-219の事故前後に関するドキュメンタリーのように読めます。それでいて手に汗握るサスペンスとしても大いに楽しめる。翻訳の質が素晴らしい。

『人間も捨てたもんじゃない』と認識せてくれる一冊
(2005-06-19)
1986年、バミューダ沖で火災事故を起こして沈没したソ連ミサイル原潜K−219のドキュメント。アメリカの新鋭原潜に比べると故障だらけのおもちゃのような潜水艦で立ち向かうK-219の乗組員。沈没、有毒ガスの充満、原子炉の暴走、と次々に危機に見舞われていく中で部下や仲間を救う為に自らの命を当然のごとく捧げる乗組員の姿には人間の美しい部分を見せられた気がします。
特に原子炉の暴走を食い止める為に、火災の中を制御棒を手動で下ろしに単身制御室へ乗り込んだプレミーニンが仲間の元に戻る寸前で力尽きる箇所は何度読んでも涙なしには読めません。
自分の保身の事ばかりを考えるソ連首脳部や原潜の事故という状況の中で乗組員達の自己犠牲の物語が進行しているというのは何とも皮肉な気がしますが、『人間も捨てたもんじゃない』と認識させてくれる一冊です。

ココム違反事件の背景が。
(2005-01-14)
1980年代初頭に東芝機械の9軸竪型旋盤が当時のソ連に2軸の旋盤と偽って輸出され、原潜スクリューの加工に活用され、消音の成果が著しいものだった。この事件のK219は1970年代の旧型原潜で騒々しくアメリカの探知も容易なものだったことが分かるが、事件の中でもソ連の最新鋭原潜ヴィクター級はアメリカのオーガスタの探知をうまくかいくぐれるレベルにまで達している。この事件を契機に東芝機械のココム違反が表面化、日本にとっての大事件に発展することになる(当然アメリカも知っていて、それまでは泳がせていただけなのだろうが・・。この事件で犯人を作り責任を転嫁しなければならなかったからだろう)。
まあ、そんなことは番外編で、本は緊迫感に満ちた一気に読ませるドキュメンタリーノベルとして水準が非常に高い。翻訳が優れていると感じる。

原潜の真実を知った本
(2001-02-23)
去年のクルスクの沈没。また練習船との衝突事件。原潜というものがいろんな形で家庭に入りこんでいる今日。この本はお勧めです。この本は小説という形態はとっていますが、当事者にインタービューを行い、1986年の事件を米ソ両方の立場でみることができます。艦長の勇気ある行動には脱帽しました。人が主役の真実としてお勧めします。

