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文藝春秋
カテゴリー:Book
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発売日:2004-02
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カスタマーレビュー ![]()
もったいない
(2004-05-24)
黒澤明のファンでも、この著書は読まないのだろうか。
「もったいない」。
娘から見た家庭での黒澤明、個人としての黒澤明を垣間見るだけでも楽しいのだが。それにしても、この一家は監督だけでなく家族ぐるみで個性的だ。妻の喜代さんは親類がやくざの事務所に連れられて行ったと聞くと、単身乗り込み障子をピシャピシャ開けて捜しまくり、そのきっぷの良さに親分からお土産までもらって帰ってきたそうな。ここから後はテレビに出演した和子さんのコメントだが、喜代さんが昏睡状態のときのうわごとが、「お父さんがロケに行くから、お弁当を作らないと」だそうだ。和子さん自身がたけしや所ジョージに、黒澤監督のサングラスが多数展示されている前で、「ひとつぐらい無くなっても分からないから、持って行ったらどうですか」と勧めていた。本の話に戻るが、監督が亡くなって惜しい事をしましたと和子さんが言われたとき、「父はこれ以上出来ないくらい十分生きました。これからはあなたがあなたの人生を頑張って生きて下さい」と答えたという。まったく、豪傑揃いだ。こういう女性軍に支えられて、日本の男は良い仕事をするんだな、きっと・・・。

