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野上 照代

文藝春秋

カテゴリー:Book

セールスランキング:326795

(定価:¥ 670)

価格データ不明

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発売日:2004-03-12

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カスタマーレビュー

構成には再考の余地があったとは思うが、読みやすく興味深い黒澤伝ではある  (2004-04-30)
 戦後大映のスクリプターとして映画業界に入り、現在は黒澤プロのプロダクション・マネージャーを務める著者が、黒澤明監督との思い出を綴ったエッセイ集です。

 黒澤組の俳優(三船敏郎や志村喬)、撮影監督、助監督、果ては馬や蟻といった脇役陣との付き合いまでが実に興味深く描かれています。作曲家の武満徹や俳優の勝新太郎と黒澤監督との確執は、才能あふれる者同士が散らした火花の壮絶さを物語っています。

 しかし、複数の媒体に時期をたがえて掲載した複数の文章を寄せ集めて一冊に仕立て上げているために、構成にまとまりを欠いている気がします。その点が惜しまれます。

 内容に若干の重複が見られたり、また黒澤監督との思い出ばかりでなく、伊丹万作やその息子の伊丹十三といった必ずしも黒澤監督と直接の結びつきがない人々との回想も含まれていたりします。

 私自身は松山で20代を過ごしたことがあり、その当時松山出身の伊丹万作監督「赤西牡蠣太」なども見ているので、伊丹親子の挿話はそれなりに楽しむことが出来ましたが、表題に釣られて黒沢評伝を期待した若い読者は、黒澤監督のエピソードが最初の70頁を越えるまでなかなか登場しないことに、退屈といらだちを感じるのではないでしょうか。

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