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金の星社
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カスタマーレビュー ![]()
「戦争は悲しい」だけ?
(2008-04-26)
「戦争は悲しい」。そりゃそうです。
でも、じゃなぜそんなに悲しい戦争がいつまでたってもなくならないでしょうか?
それを子どもにも見せなければいけないと思います。
赤信号は止まれ。子どものときは絶対です。
でも大人になると臨機応変。
子どもにはあんなにうるさく言うくせに大人はみんなホイホイ赤信号を渡っちゃう。
「それが大人の世界というものなのよ。」
嘘をつくな。子どものときは大人にしつこく言われます。
でも大人はあっちこっちで嘘ついてばっかり。
「それが大人の世界というものなのよ。」
戦争は悲しい。子どものときそう教わります。
でも世界は戦争だらけ。
「それが大人の世界というものなのよ。」
?????
違うでしょ〜。
戦争を理不尽な大人の世界のものにしてはいけません。
戦争が起きるさまざまな理由、戦争を起こしたい人たちの存在、暗い面まで含めて子どもにも説明していかなければなりません。
そして、戦争の種は私たちの中にもあるということも。
例えば、人間の他者の悲しみに対する鈍感さ。
人間は直接目にしなければ人の悲しみになど気付かないまま飛行機から地上を爆撃することもできる鈍感な存在なのです。
私たちは、他者に対する鈍感さゆえ日常的に殺人に加担している可能性すらあるのです。
例えば、私たちが日本で安くておいしいものを食べている一方、
世界のどこかでは日本に輸出する食物を生産する農園で幼い労働者が過労で死んでいっているのかもしれない。
それに気付かず「お!今日はバナナが安いわね〜。」と喜んでいる私。
鈍感な間接的殺人者とも言えます。
私の中にもあなたの中にも戦争はくすぶっている。
その戦争を消し止めるには、遠い国の誰かの悲しみが想像できるだけの想像力と思いやり、そして正確に想像できるだけの知識が必要なのです。
そんなことを息子にはわかってほしいなと思うのですが、まだ小さいのできついか。
この絵本が子どもの反戦入門書だと思えば「悲しい」だけでいいのかもしれないけど、
もうちょっと違うアプローチもあるんじゃないかなと思いました。
ま、これは昔の絵本ですから仕方ないけど。
現代にふさわしいものも読ませたい。

しーんと・・・
(2007-10-24)
子どもと本に関わる仕事をしています。
長い本を読み聞かせしていると、必ずどこかで飽きてきて、ごぞごぞと一人遊びをしてしまう子どもたち。集団に対して読み聞かせを行うときは、全員の子達が、静かにじっと、お話を聞いてくれるということはまれです。
しかし、戦争を学習し始めた小学校3年生に、この本を読んだとき。
物音一つしないくらいに、部屋の中がしーん・・・としました。
みんな、とても熱心に聞いてくれました。
有名なお話なので、「その話知っているしー」と言っていた子も、いつのまにか熱心に、お話に耳を傾けてくれていたのです。
子どもにとっては、兵隊が何千何万と死に、なになにという爆弾が落とされて・・・という具体的な戦争の悲惨な話はどこか現実とはかけ離れた絵空事に聞こえがちです。ましてや小さな子どもには戦争に関連する本はどれも難しく、想像するしか、戦争を知る方法はありません。
しかしこの『かわいそうなぞう』はちがいます。動物園でゾウさんを見たことがある子もいたのでしょう。そのすがたを身近に感じているだけに、ぐっと心に食い込むのです。辛い、かなしい、と顔をしかめ、涙を流す子もいます。読んだあとも、いつもならすぐに立ち上がる子どもたちが、じっとしばらくその場にとどまっていました。
この絵本は大変古く、絵も昔風で、ふだんなら誰も興味を払わないような装丁です。
しかしひとたび表紙を開けば、そこには、頭に訴えるのではなく、じかに心へと響くかなしいお話があります。是非、手に取り子どもたちに伝えてあげてください。

アメリカでこそ読まれるべき名作−−戦争を語ろうとする大人への優しさを持った絵本
(2007-03-10)
子供に戦争を語る事は難しい事です。戦争の悲惨さを伝える事はもちろん大切ですが、現実には、幼い子供に、戦争の残酷さを全てありのまま語る事は出来ません。又、戦争の責任が誰に有ったのかと言ふ議論はもちろん大切ですが、その事を切っ掛けに、子供が他国民に憎しみを抱く事は良い事とは思へません。そうした、戦争を語る事の難しさの中で、この本ほどの本が有るだろうか、と思ひます。この本は、そうした語る側の大人たちへの優しさをも兼ね備えた本であると、私は思ひます。本書が、多くの国の言葉に訳され、世界中で読まれる事を願ってやみません。
(西岡昌紀・内科医/東京大空襲から62年目の日に)

共感と涙とを生む本
(2006-09-27)
戦争の厳しさは子どもには伝わりにくいものかもしれません。しかし象という子どもに人気のある偶像を主人公にすることによって、戦争の辛さが実感として伝わるのではないでしょうか。私は素直に感動できました。戦争の辛さ、厳しさを直接伝えるのではなく、間接的に伝える。教科書のように事実を一定の側面から伝えるのではなく、事実について考えさせることができる良い手段であると思います。
動物園の職員への共感は、本書を読めば誰もが持つものであり、そして同時に象への同情を生むことになります。
とても良い本でした。一読の価値・・いや繰り返し繰り返し、子どもが寝る前に読んであげたい本の一冊です。

4歳児も感動しました
(2005-07-12)
小学生の頃にものすごく泣いた本だと記憶していました。
対象年齢が4〜6歳となっていたので、4歳の息子に読み聞かせのために購入しました。戦争について詳しく説明したことがないので、戦争中になぜ、動物園の象を殺さなければならなかったのか?ということが理解できるかを若干心配しました。読み聞かせているつもりが、読み手の私が「飼育係の人の前で、やせ細った2匹の象が一生けんめい、芸当を見せたシーン」で涙、涙になってしまいました。
読み終わったあと、息子は、この長いストーリーをかみしめているようで黙っていました。(コミカルなストーリーの場合は、すぐに何か感想を言いたがるのですが)
「なぜ、爆弾を落としたりしてくるの?」とポツリと一言。
4歳児でも、十分、内容を理解することができました。
今も、世界のあちこちで「戦争」は続いています。
この話を通じて、少しでも「戦争」は悲しいことを理解してほしいなあと思っています。

