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光文社
カテゴリー:Book
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発売日:2003-05-07
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カスタマーレビュー ![]()
腐りきった日本の権力構造の実態を抉り出した本
(2007-03-27)
こんな内容の告発だろうと予想して読み始めたが、正義の味方と考えられている検察の卑劣さに、思わず腹立たしくなって暗澹たる気分になってしまった。税金で裏金を作って幹部の遊興費に使い、そうして出世した連中が検事総長を始め高検の検事長や検事正になり、悪徳行為の積み重ねにより退職金や恩給をもらい、OBとして後輩たちに悪がばれないように圧力をかける。内部告発をする良心的な検事には冤罪で葬るメカニズムが、日本では長年にわたって続いてきたのに、それを報道しようとしない腰抜けのジャーナリズム。こういう腐りきった政治の中から小泉内閣や安倍内閣が生まれ、日本は食い荒らされ国民は足蹴にされているのであり、ここに亡国に本の実に醜い正体が露呈しているのに、無責任で口説の徒の安倍は美しい国などという寝言で飾り立て、それに対して反抗する気力もない日本人の中に、監獄で目覚めたとはいえ三井検事のような人がいたというのは奇跡だという読後感を持った。人間は徹底的に叩きのめされてどん底に落ちなければ目覚めないのだろうか。悲しいことだ。

内部告発は私怨が始まりだった
(2004-06-07)
検索高官が実名で、検察庁の組織ぐるみによる裏金作りを告発したきっかけは、検察庁内部の権力闘争の果てによる私怨である。実名告発にいたった理由は、組織による裏金作りをやめさせたいという公憤ではないのが、あまりにも悲しい。
著者がもし権力闘争に敗れなければ、裏金作りの事実を闇に葬ろうとしていたことから、国民に代わって法執行の代理人として働くエリートには遵法意識も何もないことがわかる。
検察庁首脳自ら不当逮捕に踏み切り、不当逮捕と知りながらも粛々と仕事をする現役検察官、私怨で内部告発をした著者。こんな人間たちが、国民の代わりに法律の代理執行者を担っているのは、あまりにも絶望的だ。
権力を持つ立場にある人間は、やがて腐るという好例。

内部告発者による戦いの記録(現在進行形)
(2003-11-19)
悪いことをしてもばれない人が世の中にはいる。
正確には、
ばれないというよりも、ばれそうになったら隠すことができる人たちがいる。
そのような人たちとして、この本では「検察」が名指しされている。
著者の怨念というか私怨というか、
とにかく「恨み節」は深い。
ある特権的な地位にいるということだけで、税金を財源として遊ぶことができるという現実に対して、著者はひどく怒っている。
その怒りに油を注ぎ込んだのが、著者に対して行使された、不等な逮捕。
この本に書かれてあることが事実であるなら、
はやいこと、なんとかしなくては、
いや、「なんとかしてくださいよ、検察関係者」と思うことは間違いない。
本の大筋とはまったく関係ないが、
「勤務中にホテトル嬢とお遊びしたことは絶対にない」という著者が、
勤務外の時間、つまり、夜に、「ホテトル嬢と遊びました、反省しています」
と告白しているところに、茶目っ気を感じた。
そこまでばらしているのなら、著者のことを信じてもいいかな〜と
思ってしまった。
活字も大きくて、大変読みやすい本だった。
書かれている事実を読むだけで、充分楽しめる。

税金を納める一般国民として・・・ムカツク!!!
(2003-08-28)
よく官公庁は汚職にまみれているといいます。
そう聞いていても、実際にどのような手口を使って、
どのように使われるかを詳しく知ることがなければ、
現実的な怒りは湧きにくいものです。
そういった意味では、この本は検察で何が起こっているかを
説明してくれているので、税金を納めている人なら、
「ほんっとムカツク!税金返せよ!」といいたくなると思います。
本の3分の2は元検察幹部の三井氏によって、
いきさつが描かれており、残りは新聞記者の落合氏の解説になっている。
三井氏は自分自身がはめられた!というので憤慨しているようですが、
元々私憤で始まっていることもあり、三井氏個人には同情できないのですが、
落合氏が解説しているように、組織としての悪巧みを隠したために、
三井氏を逮捕したのはあきらかで、
その様な体制は許されるのもでないと思います。
検察と三井氏との裁判はまだ決着がついてないようですが、
一体、裁判所はどのような結審をするつもりなのでしょうか・・・。

もしこれが“現実”だとしたら・・・
(2003-06-10)
お国を信じたい人、検察を信じたい人には、この本はお薦め出来ない。
私もこれまで、正義を守り、国民を守ってくれるモノとして、無邪気にも、お国を信じ検察を信じてきた。しかし、どうだろう、もしこれが“現実”だとしたら・・・。
裏金作りは確かに悪だ。その隠蔽工作は、更なる悪を犯すことになる。
しかし、それら悪が公知されるとマズイと言って、お国が、検察が、悪を告発しようとする者の口封じをしたとしたら、それは間違いなく大悪である。
国民の一人として、この裁判の行方を見守らなければならない。

