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幻冬舎
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カスタマーレビュー ![]()
タイトルに惹かれて読んだのですが
(2008-01-04)
2003年に出版された6編からなる短編集の文庫版です。
『東京タワー』で有名になる前の作品です。
『ココリコミラクルタイプ』でただ者ではない存在感を放っていたのがリリーさん。
その上に『おでんくん』のイメージが重なったのが、私のリリーさんへの印象でした。
そこへこのタイトルだったので、迷わず手に取ったのですが、裏切られました。
ありえない設定、ブラックな展開など、私には苦手な分野に入ってしまうなあ・・・
と思いながら最後まで読んだのですが、読後感は悪くありませんでした。
じわじわと考えさせられてしまうのです。
それがリリーさんの魅力なのでしょうか?
もっと他の作品も読んでみたいと思わされてしまいました。
Little baby nothingが6編の中では好きな作品です。
巻末の『読者による解説』も面白かったです。

文章が平坦、話は独特
(2007-09-25)
かの「東京タワー」の著者リリーフランキーの短編集。
違う人が書いたんじゃないだろうかと思うほど、他の著作の文章と違和感がある。東京タワーと比べると文章が平坦で、グッと来るところが少なかったのが残念。
でも、大麻農家の嫁とか、ゴミ捨て場に捨てられれてる女を拾うとか、どれもストーリーの発想が面白い。たまに出てくるリリーさんらしい風刺的で心に刺さるようなフレーズも良いです。
6編あるなかでは、litte baby nothing が一番好き。この勢いで日本のサリンジャーみたいになってくれんだろうか。

リリーさんを深く理解したいあなたへ
(2007-09-19)
『女子の生きざま』のようなおバカ感も無ければ、『東京タワー』のような「これでもか攻め」もありませんが、緻密かつ見事な文章構成はリリーさんの才能のなせる技。良い短編集です。
おバカ感を期待していた私には物足りなさが残ったものの、リリーさんを深く理解したいあなたにはお勧めの一冊です。

好き嫌いは分かれると思う
(2007-08-27)
シニカルで、シュールで、ブラックユーモア満載の短編小説集。
リリーさんといえば「東京タワー」で大ブレークする前から「器用で芸達者」というイメージがあって、物書き業はその多彩なアクティビティのひとつとしてやっているのかな、という気がなんとなくしていたのだが、最初の2編あたりはそのモンティ・パイソンっぽいセンスのブラックユーモア全開で、いかにも才気走った書き方をしているものの、特に最後の2編では、「希望」とか「未来」とかのイメージが見え隠れして、それまでの作風から抜けだそうとしているかのような印象を受ける。元々、「まっとうなことを言うときの気恥ずかしさを冗談で覆い隠す」タイプの文章を書く人なのだとは思うが、特に最後のごく短い一編では、自筆で帯に書いている「なにかにつまずいている人のほうが魅力的」をまともに言おうとして不器用になっている感じがして、その「らしくなさ」が読む者をやさしい気持ちにさせる。この一見「らしくなさ」を「なんだよガッカリ」ととるか「これこそがリリー」と取るかでこの短編集の好き嫌いが分かれることだろう。

これが本当のリリーフランキー
(2007-08-25)
これは短編が6つあり、それが全て違う世界で描いています。
『大円農園農家の跡取りの花嫁募集に応募した女性が、その農家へ向かう話』
『どんな罪を犯そうと判決はすべて死刑になる世界』などなどです
全てはありえない世界だけど、あってもおかしくないような世界でもある。
かなり深く、数回読み込んでも理解できない部分もある
しかし、この本の帯にリリーさんは
『なにかに、つまずいている人の方が、魅力的だと思う。』と書かれています。
それがリリーさんの伝えたいことで
リリーさんが本当に伝えたいのは、7つ目の『世界』なのかもしれない
そして、その『世界』は今の時代を指しているような気がします。

