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Viktor E. Frankl 山田 邦男

春秋社

カテゴリー:Book

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税込価格:¥ 2,310  (定価:¥ 2,310)

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カスタマーレビュー

人間の精神が本質的に自由であることを明らかにする名著  (2004-07-27)
本書は、R.シュタイナーの『自由の哲学』やF.A.ハイエクの『隷属への道』と同様に、人間の精神が本質的に自由であることを明らかにする名著である。
フランクルはナチスの強制収容所の体験から、人がたくましく生きるためには“期待に満ちた喜びは有効ではなく、充足された喜びだけが有効なのである。”ということを見いだした。それを、生きる“意味への意志”と言っているようである。これは、どういうことであろうか?確かに、“期待に満ちた喜び”は確定していないことで、“不安に満ちた悲しみ”と表裏一体なのかも知れない。しかし、“充足された喜び”が本当に万人に共通なものなのであろうか?
これを明らかにするため、フランクルは人間を「身体的+心的+精神的」の統一体と捉え、存在的(空間的)と存在論的(空間と精神の関係論的)という対比を導入して「精神的」なものが持つ特異性を示している。この「精神的」なものが把握する『実存的認識』は神との接点を予感させるが、宗教を持ち込むことを避けようとして神の存在に触れないもどかしさが説明を分かりにくいものにしている。
しかしながら、フランクルの言う“充足された喜び”を、1)自己中心の考えから自由になり、2)期待や不安によりすべてを疑い惑うことから自由になり、3)因果の道理を体得することから低級な信仰や道徳に固執することから自由になること、と受け止めるならば万人に共通であることは理解できる。

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難解だが何度も読みたくなる  (2004-07-19)
「夜と霧」「それでも人生にイエスという」を読んだ後この書を手にした。
正直言って難解でかなり哲学書慣れした人でないと読みにくい。
私は3回放り投げたがなぜかどうしても気になって4度目にやっと読了した。
この書の特徴は、強制収容所体験者、医者であるフランクルより
哲学者フランクルが前面に出ていることであろう。
テーマは「人間はいろんな辛い制約をうけて生きるが同時にそこから自由に生きる
(ひどい環境にも関わらず)こともできる」ということだ。
なぜ出来るか。それは精神があるからだ。、、、このように主張するには
「精神の優越」を証明せねばならない。その為にどうしても
第2章は難解にならざるをえなかったのであろう。
幾何学、大脳生理学、動物学、、、など驚くほど広い分野に話が及ぶ。
読後、眼前の世界が広くなったように感じる。
そして「どんな境遇におかれても尚生きて行ける可能性が
自分にもある」と感じて静かな希望がわいてくる。
翻訳も、心を込めて訳した様子が伝わってくるような訳で、
それにも感動した。

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