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筑摩書房
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カスタマーレビュー ![]()
暴力の歴史
(2008-01-17)
猪野健次『やくざと日本人』ちくま文庫
日本のやくざ、アウトロー研究の第一人者である猪野さんのやくざ論。歴史のなかで果たしていた役割に比べると、やくざや荒くれ者たちの研究はまだまだ少ないようです。日本人は「やくざのことを知らなすぎる」とのこと。とても勉強になりました。
ただ、ほんとうに戦国末期のカブキ者まで系譜学的に遡れるのかどうか、すこし疑問に感じる点もあります。いつの時代どんな世の中にも、暴力をこととする集団は存在したと想定できるのだから、特定の集団にやくざの根源をもとめる議論はそれほど重要ではないような気がするのです。それよりも、各時代のあらくれものがどのような史料にどのような姿で登場してくるか、それを各時代の史料に基づいて論じてる箇所のほうが興味深く読めました。時の権力との癒着関係なんか、とっても面白いものがあります。

