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筑摩書房
カテゴリー:Book
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発売日:2006-09
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カスタマーレビュー ![]()
人の世の営みの愛(かな)しさ
(2007-01-11)
たおやかな筆致ながらリアリズムに徹し、つつましやかな日常に「怪異」がふと立ち顕れるさまを冷静に描写しています。他の作家にも多くの影響を与えたであろうこの国民的ベストセラー作家の本物の技量がここでも発揮されています。
とにかく怖いのです。
怪異が、というより、怪異に名を借りて自分の想いを訴えてくる、かつてヒトだったものたちの、その無念、未練、哀しさが途方もない重みをもって迫ってきます。
「花物語」の無邪気で透明な世界がかくも深みをもって進化するとは!
文藝を愛するものには必読の書でしょう。

怪談という名で括ることのできない作品群
(2006-11-17)
吉屋信子の名は、少女小説化の元祖ということで知ってはいたが、作品を読んだ事はなかった。この作品集には、不思議な出来事、現象、人間の怪しい心理が描かれた作品が収められているが、作者本人が生きた時代と同時代の人々の生活と心情を丁寧に描いた短編集ともいえる。教養があり、品の良い、ご年配の女性から、昔語りを聞かせてもらうような感じがした。
少女小説を読むには、時期を逸しているが、今からでも、吉屋信子の少女小説を読んでみたいと言う気持ちにさせられた。

