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日本経済新聞社
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カスタマーレビュー ![]()
「偶然」を如何に手懐けるかに関する思想史的批評!!
(2008-04-06)
人間には制御できるはずのない現象を
如何に人間に知覚可能で、再現可能な理論とするか、
あるいは、制御できるはずのない現象を、
如何に人間に知覚可能で、再現可能な標準とするか、
こうした近代科学を推進してきた力強い動機は、
科学の発展と同時に、陰ながら現代の投資理論の伏線となっていた、
とりわけ、リスク管理の重要な補助線となっていた…
バーンスタイン氏が過去の科学者たちを多数登場させたうえで、
彼らの独自の理論をいわば叩き台にしながら、
株式・為替市場における「リスク」を主軸にして論じていく様は、
学術研究と呼ぶには、エッセー的要素が強いにしても、
いわば、投資理論における「リスク」概念の思想史的変遷ということはできるのだと思う。
個々の理論の思想史的な位置付けは読んでいただくしかないものの、
すべてではないことを承知で、以下に簡略化すれば、
1 カルダーノ 賭博
1 パスカル 三角形
2 ガウス 正規分布
3 ゴールトン 平均への回帰
4 マーコビッツ 共分散
5 ベルヌーイ 標本抽出
6 アロー 普遍的な保険
7 ラプラス 確率論
8 ポアンカレ 因果関係の潜在力
9 アインシュタイン 相対性理論
10 ライプニッツ 自然界の謎
11 ケインズ 確率論と合理性
といった人物と代表的な思想が叩き台にされる。
不確実性の中で意思決定を図るとはどのようなリスクがあるのか、
完全な、確実な情報がない中でどのように判断するのか、
リスクを見極めることに鋭い感覚をお持ちならば、
該当の思想かなり考え方なりだけでも、
ピンポイントで巻末の索引で検索にかけて、
そこだけ、じっくり読むほうがいいのかもしれない。
本書すべてを通しで読んだ身としては、
全部を読んでる間に、大きな株式・為替相場でのチャンスを
うっかりと逃してしまうほどに時間がかかるというデメリットがある。
分量的にも内容的にももう少しスリム化できたならという希望を込めて、
「★★★★★」ではなく「★★★★」とさせていただきます。

(上)は統計学の本(下)はリスクマネジメントの本
(2008-03-29)
表題の「リスク」はどちらかといえば概念・総論を表す言葉であり、(上)では、その
歴史について、まずは統計学的なところから紐解いている。
ただ、(下)まですべて読み終えないと「リスク」全般にかかる総論までは、たどりつかない。
(下)の終盤で著者が述べているリスクマネジメントの未来の話は大変興味深い。

統計学の参考書としても有効
(2008-03-10)
わかりやすいし、面白い。
統計学の発展史として私は読みました。投資に限定するのはもったいないと思います。
統計学の教科書としても、最高レベルだと思います。

儲かる方法が書いてあるわけじゃないですよ
(2007-10-16)
金融ジャンル(確率・統計)の歴史書です。
読むと面白いです。
ケリー基準についての記述が面白い。
セント・ペテルスブルグのパラドックスは知っておくと為になりそうです。

勇気を持って試みる
(2007-06-01)
各時代における天才たちの革新的な発想の飛躍が、世間に受け入れられるにつれて、人々は未来に対する脅威を能動的に捉え、自らの手で切り開いていくことを学んできた。
数学や理科で使われる定理などの名前となった登場人物たちが、目の前で一喜一憂する臨場感のある物語。面白い。

