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日本経済新聞出版社
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カスタマーレビュー ![]()
良い本
(2008-10-13)
きちんと、マクロ経済学ISバランス論を踏まえて議論されている。出た時に読み、今回改めて読んだが、しっかりしている。
ISバランス論とは、(S-I)=(G-T)+(EX-IM)のこと。Sはsaving(貯蓄)、IはINVESTMENT(投資)だから、その国の貯蓄超過、Gは政府Tは税金だから、G-Tは公債(財政赤字)、EX-IMは輸出-輸入だから、経常(貿易黒(赤)字)。日本や、中国は左辺のS-Iがプラス。だから、右辺の2つがプラス(財政赤字)・プラス(貿易黒字)。
アメリカは逆に、左辺がマイナス(国内の貯蓄不足)、だから、左辺を合計するとマイナス。つまり+財政赤字、大幅な−貿易赤字。
経常(貿易)赤字は、イコール外国からの資本流入額だから、アメリカは世界中から、アメリカに投資してもらっている。貿易赤字なのに、この10年で、GDPは1.69倍。
まあ、この儲けシステムが、例の土地バブル崩壊により、壊れてしまったのだが。

今まさに歴史の分水嶺にいる
(2008-10-10)
昨年のサブプライムに始まった資産下落、
ここ1週間の世界的な株価暴落、
協調がとれない各国施策の無意味さ、
金利を下げることしかできない先進国の中央銀行、
効果の乏しい内需向けの景気対策などのニュースを見るにつけ、
本書はまさにこの状況を予言していたと言えるのではないだろうか。
「近代の終わり」と「新たな帝国時代の始まり」を
まさに我々は目撃しているのだろう。歴史の分水嶺である。
読み進むにつれて著者の時代スケール感にも唸るばかりであった。
内需に頼っている企業の業績はあがらず、
グローバル企業との格差が確かに拡大している。
しかしながら、近代経済が始まった新興国や資源国に
進出しているグローバル企業でさえ、翻弄される状況を見ると、
世界中で21世紀の成長へのパイの食べ合い競争が
始まっているということを実感する。
つまるところ、著者が言うように、その新金融時代のキーは
新興大国(新たな帝国)が握っているといえるのだろう。
とても奥深く密度の濃い内容の本であった。

壮大な視野で
(2008-06-25)
2007年上半期「ベスト経済書1位」(週刊東洋経済)である。
大変評価の高い本ではあるが
「ベストセラー」だと思って読むとちょっと堅苦しい。。。
理論や数字が多いし
小見出しと内容が少しずれているし
本のタイトルと内容も少しずれている気がする
引用も多いが
文脈にピッタリはまる感じがしないところもある。
このタイトルなら
普通はこう見られているが
私はこう見る
何故ならこういう理由による
という展開になりそうだが
必ずしもそういう展開になっていない。
やや読みにくい本である。
というか
本としてはそれほどこなれていない気がする
でも、内容は
国民国家の資本主義的発展とその限界点を
中世のイタリアと現代の日本を比較して論じたりしていて
とても魅力的である
でも、ブローデルとウォーラースティンに偏りすぎかなぁ。。。
というか
ブローデルとウォーラースティンの歴史観に
スーザン・ストレンジの現代社会論を継ぎ足した上に
ドル/円の『通貨燃ゆ』を載せて
現状を理論的数値で表現した
という感じか。。。

ごみ処理の問題のほうが大切
(2008-04-15)
アメリカって戦争をしたら不況になるそうです。
改革って不良債権をなくすことだったのに日本から日本企業を逃避させやすくしただけ。
グローバルっていうけれど日本ってどうも引きこもりの方向に向かってる。
どうもアメリカ=中国で日本は冬眠。
これからの日本はどちらかというと国内のインフラ(特にごみの問題)維持に必死になるのではないかと思います。
そしてあらゆる手続をもっと簡素化するべき。
お金は苦しみの代償。
3歩進んで2歩下がる。
グローバル化とはなにかよくわかる本です。お勧めです。

幻惑的な雰囲気が魅力
(2008-03-29)
ビジネス書として大変売れたとのことですが理由もわかります。経済書に限定されないさまざまな出典からの引用を駆使してグローバル経済下の我が国の行方を描きだしています。個々の論理的整合性や観察の当否を論ずる素養はありませんが描きだす世界は幻惑的で惹かれます。

