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北村 慶

PHP研究所

カテゴリー:Book

セールスランキング:62327

税込価格:¥ 1,365  (定価:¥ 1,365)

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発売日:2007-09-15

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カスタマーレビュー

タイトルは驚かせるが、中身は正統派  (2008-08-20)
センセーショナルなタイトルづけとは違い、中身はまじめで濃くて読みやすい本でした。
「温暖化」がカネになるのは「温室効果ガス排出権」の売買ができるから。著者は温暖化の実態をIPCCの報告書とスターン・レビューの資料で説明し、京都議定書に盛り込まれた「京都クレジット」(排出権)の現実的政策的な意図とそのからくりを分析してくれています。素人にもその概念と問題点が簡明に把握できる書き方でした。
排出権取引を金儲けと結びつける汚らしさ意識や善意に頼るという発想を著者は非合理的とみなし、「人々の欲望を刺激し、その結果として地球環境が守られる仕組み」として、排出権取引の大々的導入を支持しています。欧米の発想や行動と対比し、排出権取引市場について、日本の対応の遅れを著者は指摘しています。この点、納得です。
第3章で著者は「環境マクロ経済学」の視点を重視し、著者自身の新しい経済学仮説へと展開しています。ここで副題の意味が良く理解できます。よく地球環境保護と言うのに対し、「地球と(そこでしか生きられない)人類を救え」が適切妥当だという著者の言に、目から鱗の思いです。

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「新しい経済学」とはどうあるべきか?  (2008-05-06)
地球温暖化が進展している中で、
人類が直面している難問の一つは、

どのようにしたら、この問題を解決できるのか、
解決できるとすれば、どのような方法があるのかということです。

簡略にいえば、現状分析のフレームワークと
それに基づく実践的な方法が必要とされています。

著者が例証しているように、フレームワークとしては、
地球という有限な生存圏の限界を、

 1 ハーマン・E・デイリー  環境マクロ経済学
 2 ジョージェスク=レーゲン エントロピーの法則

といった学説を援用して、
経済活動と排出権の問題を鋭くとらえます。

そして、対策としては、やはり「排出権」をビジネス化することで、
世界的な温暖化対策に努めることが示されております。


また、それにとどまらず、「新しい経済学」を唱えていて、
著者の視点が奈辺にあるかも確かめることができます。

そこで主張されている内容には、意見が分かれるかもしれませんが、

 1 経済活動の目的 所得から資源へ
 2 税制の変換   所得税・消費税から資源使用料へ
 3 社会構造の変換 グローバル化から地域主義へ

といった提言は、これからの経済活動を考えるうえでも、
たたき台としての役割を果たすのではないか、私はそう読みました。


最後の「新しい経済学」の哲学的な裏付けがいまいち希薄なので、
星は「★★★★」とさせていただきます。

人間概念の哲学的な基礎付けで補強されるならば、
相当に面白い経済哲学になるのでは?

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そのうち、人口増加権の売買というのも出てくるんじゃないの(p.236参照)  (2008-01-22)
 時には、著者の北村さんのような視点で、○○問題というような主題についていくつもの情報を得、事実に基づく知識によって、「善悪」および「重要であるか」の判断を導くことを意識的に行うことは大切なことである。そのような基本を教示いただいた。本書は二酸化炭素の売買に至った経緯とアル・ゴアさん出演の『不都合な真実』に現れる文化の違いについても触れている。
 1997年の京都議定書(Kyoto Protocolというらしい)採択前後の地球温暖化対策に対する世界的な取り組みの潮流と、京都メカニズム(p.63)と呼ばれる規程の生み出すカネのやりとりの背景や特徴について詳論する。これまでの、感覚的に地球を守らないと人類が危ないという意見は、特に根拠を示しているわけでもない者にとって勉強になった点、多々である。

 問題意識は多い。しかし、連鎖している。排出権取引が行われるようになぜなったのか。アメリカとオーストラリアはなぜ議定書から離脱したのか。発展途上国、とりわけ中国、インド、ブラジルなどの二酸化炭素排出の扱いにどのような事情があったのか。京都メカニズムとは何か。排出権がヘッジファンドに目を付けられたのはなぜか。排出権購入による直接的な見返りは何か。なぜ、日本ではバイオエタノールガソリンを扱う気もなく、減反を強制して、高値のついた粉の原料をアメリカから輸入し続け、食糧不足を嘆いているのか。「レーゲンの砂時計」にへばりついたものはストックに過ぎない。「フラット化する世界」が流行るのはわかるが、地球環境との観点で考えなくてよいのか。

 著者は最後に、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんの4R(reduce, reuse, recycle, repair)を示し、日本語独特の「もったいない」を紹介して締めくくる。

目次、章節。索引なし。参考文献あり。ひもなし。カラー写真3枚入り。

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環境問題とそれに関わる経済を同時に学ぶ  (2007-12-04)
何かと騒がれている環境問題。
関連書籍も数多く出版されていますが、その中でこの本は、「地球温暖化ガス」にスポットを当てて書かれています。

「京都議定書ってなに?」
「温暖化ガスってどんなものがあるの?」
「温暖化による地球への影響は」
「世界では温暖化についてどのように考えているの?」

以上のようなことに少しでも疑問を感じた人であれば、興味深く読むことができると思います。
この著者は他の出版書でも同様ですが、起承転結がしっかりと書かれています。
したがって、非常に納得できる論理展開がなされています。


温暖化を防ぐには、経済的インセンティブが必要であると著者は言っています。
まったくその通りであると納得してしまいました。
環境問題だけでなく、その題材を経済に結びつけて書かれており、すばらしい内容です。

しかしながら、話の中で著者の前著が幾度と無く紹介されており、なんとなく宣伝のようで残念です。

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朝日新聞  (2007-11-11)
朝日新聞の「読書」の欄、「地球温暖化」の特集の中で、
前アメリカ副大統領のアル・ゴア氏の著書『不都合な真実』と
並んで紹介されていたので、購入しました。

難解な金融事情をやさしく解説することに定評があるだけに
「排出権取引」のまとめは大変わかりやすかったです。
また、北村氏なりの環境を重視する経済システムを
示した意欲的な作品です。一読をおすすめします。

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