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文研出版
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ありきたりの休日の光景のありがたさ
(2007-01-12)
震災の日を前に、震災関連の絵本を探していて
リストアップされていた絵本。
でも、震災のことは一切描かれていません。
ありきたりの日曜日の光景がそこにあるだけです。
裏表紙にはお父さんが次の朝出勤するために用意したと見られる
スーツとかばん。
でも、それを大切なものとして、作者はあえて描きます。
なぜかというと、
阪神淡路大震災は、そんな休日明けの火曜日の朝、
ありきたりの生活を送っていた人々を襲ったのです。
この家族がテレビに見入っていた場面では、
天使のような歌声、という表現がされていて、
傷を受けた子どもたち、あるいは死んでいった子どもたちが、
天使になって空に浮かんでいくという長谷川さん流表現だそうです。
また、細かいところにある小物から、家族のサブストーリーも。
テレビの上の置物は、長崎のだんじり風おみこし「コッコデショ」のミニチュア。
家族の団欒も描かれた作品ともいえますね。
震災テーマというより、感じたままで味わってもらうことが、
長谷川作品への接し方かもしれませんね。

