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カスタマーレビュー ![]()
夢の終りの世界的なお話
(2007-11-06)
リン鉱石というお金のなる木を持っていたナウル共和国のお話
いい話なのですが、著者の吉田靖が何者かが書いておらず、まったく
偽物の話なのか、どこまで信憑性があるのかは読者自身が検証せざるを得ないところ.
それ以外は,かなりしっかり書かれており、現実が面白いことを
再認識させてくれる.
ほとんど文字もなく,素朴な挿絵を中心としたこの本は軽く読めて
深い内容があるので読んでみて損はない.

おとぎ話ような本当の話
(2005-12-14)
1. この本は赤道近くにあり、さんご礁に集まってきたアホウドリの糞でできた国、ナウル共和国の歴史が描かれています。京都会議で温暖化で島が沈んでしまうと言っていたあの国です。
2. アホウドリの糞は年月が経つとリン鉱石になります。リン鉱石のおかげで国は豊か。
3. 資源はいつか枯渇するもので現在はほとんどありません。しかし、働かないことが国民性になってしまっています。この国のすったもんだを911事件の前後に分けて描かれています。
4. 文字も大きく、絵で説明されていて絵本みたいです。文章も絵もウィットに富んでいて楽しいです。ナウル共和国に行ってみたいと思わせる一冊です。

小中学生でも手軽に読める、ある南洋の国をめぐる政治の物語
(2005-05-19)
「アホウドリの糞でできた国」という書名から、私はこれがなんとなく環境問題を考える書だと勝手に思い込んでいました。ツバル共和国と同類の話だと勘違いしたのです。
アホウドリの糞は長い年月を経ると燐鉱石に変わるのですが、ナウル共和国はこの燐鉱石に覆われた島であることから本書の題名のような言い伝えがあるそうです。
その誰もがうらやむほど貴重な鉱物資源を持っていたためにナウルの人々はこの100年の間に、世界でも類を見ないほど大きな社会的変化を経験しました。その歴史上の出来事のどれもが私にとって初めて知ることばかり。日本軍がこの島を蹂躙したことも知りませんでした。
そのドラマのひとつひとつに、驚いたり、呆れたり、暗澹たる思いにとらわれたり、怒りを感じたりと、まさにナウルの人々が抱いたであろう激しい感情の起伏を、このわずか100頁余りの童話のようなつくりの本の中で味わいました。
豊富な燐鉱石の上にあぐらをかいて、勤労を放棄してしまったナウル人たち。決して彼らの姿を他人事として眺めるわけにはいきません。アリとキリギリスの喩えを引くまでもなく、人間の誰もが持っている懶惰(らんだ)な生活への禁断の憧れをそこに見ます。
そして資源の枯渇した後にナウルが打ち出した打開策の数々は、そのあまりにも無邪気な泥縄ぶりに、おもわず苦笑してしまうほど。しかしこれもまた程度の差こそあれ、日本を含めどこの国の政策にも同じような迷走は見られるものです。
最後に一つだけ苦言を。本書の随所にシンプルなイラストが付されていますが、そこには首をかしげるような奇妙な英語が見られます。日本語の本で意味もなく英語を用いることには賛成できません。文法的に誤っているならなおさらです。使い慣れない言葉を用いるとみっともないだけ。やめておいたほうがよかったでしょう。
それさえなければ五つ星をあげたい。それほど優れた一冊です。

おとぎ話
(2004-12-26)
〜税金ゼロ、学校・病院は無料という、おとぎの世界のような実在の国「ナウル共和国」の歴史を描いた本。文章の簡潔さとシンプルで可愛らしい絵のおかげで、絵本のようにさくさくと読めちゃいます。世界一裕福な国だったナウル共和国がだんだんと困窮していく過程は、まるで、どら息子の成長を見守るかのよう。単純、簡潔、楽観的な政治も、世間知らずなどら息〜〜子故の振る舞いと、何だか微笑ましく感じてしまいました。ただ、政治をはじめとする奔放な振る舞いのツケは、国家をどんどんと危機に追い込んでいきます。でも実は、本書のこの部分に安心感を感じてしまったり。そうだよね、いつまでもおとぎ話のような暮らしが出来るわけないもんね。
他の国が中世〜近代にかけて経験した変革の歴史を今まさに経験しようと〜〜している希有な国の例として、面白く読めます。〜

絶妙なバランス、真実の面白さ
(2004-12-25)
オーストラリアの北、
赤道より少し南に位置する、
品川区とほぼ同じ大きさの「ナウル共和国」の、
嘘のようなホントの歴史を綴ったノンフィクション絵本(?)
著者の古田氏の文章と、「大人たばこ養成講座」寄藤文平氏のイラストがなんともいえないリズムと温度を醸しだし、ノンフィクションながら笑いあり教訓ありと、
絵本や童話が本来持っている本質を見事に表現した一冊。
家族みんなで読んでみてください。
「事実は小説よりも奇なり」が満喫できます。

