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技術評論社
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数式の背後にある物語
(2008-11-01)
数学や物理の有名数式から一般的には知られていませんが、その式の持つ意味合いが面白い数式を集めて解説してくれています。
著者の竹内薫氏の専攻は物理でしたが、取り扱っている数式は、ゼータ函数や超準解析などの純粋数学のものまで扱っています。
著者ご本人も勉強したことだと思いますが、専門外のもののためか、数式そのものの説明を端折っているものもあります。端折り具合が気に入らない方もいるかもしれません。
逆にアインシュタイン方程式などはc(光速)=1という単位系にまで触れていています。
私的には、その幅広さがこの本の面白みだと思いますし、専門外のところにまで踏み込んだ勇気(?)はメリットの方を多くもたらしたと感じます。数式を「鑑賞」としているところが著者としての逃げ場になっていますが、読んでいる方も気楽になりますし、上手なかわし方のように思われます。
言葉遣いは気になるところはあるにしても、著者の説明は非常に上手だと思いますし、単に数式を紹介するだけではなくその数式がもたらす意味あいや、コラムで数式の作者(?)を扱っていることも親近感を抱かせるようになっていると思います。
他にある物理の公式集を読み物にしたものなどよりは、本質的な説明になっていると思いますし読みやすいと思います。理系の高校生や解析学に苦しんでいる大学初年度の方々に特にお奨めではないかと思います。

